出典についてと、プニーフタールの解釈
プニーフタールという存在について確認できた出典は、私が調べた限りではほぼ一つでした。
それが、
エルトダウン・シャーズ に関連する文脈で言及される「死の霧(Mist of Death)」という章・作品です。
この「死の霧」は、
後年にまとめられた神話系アンソロジー
『Lair of the Dreamer』に収録されていますが、
プニーフタールの初出とされる年代と、
書籍としての刊行年にはズレがあります。
また、この言及は体系的に再利用されておらず、
他の神話作品や資料での引用、横断的な参照もほとんど見られません。
そのため私は、
この情報を「確定した神話設定」として扱うのではなく、後発的に一度だけ残った記録として読むことにしました。
──
クトゥルフ的な解釈を用いるなら、
プニーフタールは他の神や旧支配者とは異なり、
伝承がほぼ途絶えた存在だったのではないかと考えています。
完全に消えたわけではなく、
奇跡的に後発の言及が一度だけ行われ、
限られた出版を経て、
たまたまWikiという媒体に流れ着いた。
それは復活ではなく、
情報としての封印が一瞬だけ緩んだ結果に過ぎない。
つまりプニーフタールとは、
力や場所によって封じられた存在ではなく、
語られないこと、共有されないこと、体系化されないこと
そのものによって封印されてきた支配者なのではないか、
という解釈です。
──
そして現代では、
SNSという仕組みがその封印を少しずつ崩し始めていると考えます。
正確である必要はなく、
出典が揃っている必要もなく、
感覚だけが
拡散されていくものです。
この環境では、
認識が一致しない存在ほど語られやすく、
しかし同時に、形を保てなくなっていきます。
ですので私は、
プニーフタールを改めて「死の霧」として扱いました。
何かを殺す霧ではなく、
定義されていたはずの状態が、
情報として霧散していく現象。
今回の作品では、
そうした解釈を前提としてプニーフタールを用いています。
これはあくまで、私が調べた範囲と、
私なりの読み方によるものです。
加えて、今作は恋愛カテゴリです