我が右腕よ、傭兵団、軌跡や他の幾つかの短編にも登場するのが、小さなもの、です。
こちらに載せている多くのファンタジーは、時代は異なりますが、とある世界を舞台としています。
もっとも古き巨人、原初の巨人。
理も、理の外にいるものも、どちらからも畏怖と敬意を払われている。
小さなものはその例外。
空を生み出した日。
巨人の目に入ってきたのは、できたばかりの空をふわふわと飛んでいるもの。
それが小さなものを初めて見た日。
ぶー、ぶー、ぶー。
巨人は、ジタバタと暴れる小さなものを摘み上げて、よく眺めている。
やはり『創造』した覚えはない。
それからも、幾度となく、小さなものを巨人は捕まえて、摘み上げている。
今も、ぶーぶー、言っている小さなものに尋ねる。
なぜ、あの門の石箱を壊したのだ?
◇
小さなものはお家へ帰る途中。
巨人に摘み上げられたから、服が伸びてないか気にしてる。
あいつ、大嫌い。
ぶーぶー。