夕目 紅（ゆうめ こう）

思い出というのは、時間の梯子を失った日々のことを言うのだろう。 それはいつまでも色褪せることのない感情で心を支配する。喜びも悲しもすべて、欠けるものは何ひとつない。 無邪気だった…

未来と色恋と四つ葉のクローバーの話。

受験という言葉がとにかく嫌いな女の子と、 難しいことを考えるのが苦手な男の子の、 中身があるようでないような日常のお話。

雪の降る故郷へと久方振りに戻ったアジーンは、 友人であるチェトレのもとを訪れる。 彼は太古の“機械”を操り、特殊な音を奏でる仕事をしていた――。 （2010年に書いた作品の再公…

「ねえ、大切、ってどういうこと？」 自分が話しかけたらすぐ返事をして欲しいという性格の彼女と、 そのせいでハンバーガーを食べられずに空腹な僕の真面目でカオスな話。 （2007年…

誰かの心に届く演奏がしたいと願う彼女。 理由はわからないけれど、そんな彼女の演奏が好きな僕。 僕らが描いた夢の終わりさえ乗せて、僕はそっと彼女を奏でた。 （2007年に書いた作…

終わりゆく世界で、クローザーと呼ばれる存在。 空の穴の先、もうひとつの世界に向かって今日もまた飛翔し、そして堕ちていく。 そこで僕が手に入れたものは――。 （2008年に書いた…

十年振りに再会した彼女と、大人になりきれない僕の、過去と今の話。

猫と林檎と幸せの話。