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アイドル俳優と最高の悪役

『碁盤斬り』、本日から公開されましたね。

ちょっと前の近況ノートでも紹介した古典落語が原作の時代劇映画です。

日曜日に観に行こうと思ってます。

主演は草彅剛さん。
イメージ的に優男な草彅さんが、少なくとも原作の落語ではバリバリの堅物武士をどう演じるのか楽しみです。


実は私、前まではいわゆるアイドル俳優否定派といいますか。
客寄せの為とはいえ実力的に疑問のあるアイドルの起用は当たり外れが激しくて、どうよ?って感じだったのです。


ですがそれを払拭してくれたある作品があります。
それは『13人の刺客』(2010年版)です。
2010年版といいますのはこの作品、私の知る限り何度も映像化されてます。元は1963年の同タイトル映画で
2010年に映画で、直近だと2020年には特別ドラマとして映像化。

内容的には勧善懲悪×日本版300。
13人vs300の映画の大半を費やす殺陣が最大の見所なのです。
そしてこの作品に登場する悪役、松平斉韶が、私の思う最高の悪役なんですねー。
語ると長くなるので、割愛しますが!

松平斉韶は当代将軍、徳川家慶の異母弟という立場を笠に着て、暴虐の限りを尽くして、家臣から『こいつなんとかしてください』と時の老中に直訴されるほどの愚物です。

しかも、将軍はこの人物を老中……今で言う大臣とかでしょうか?要職に取り上げようと言うのですから大変。
この異常者への権力の上乗せを阻止せんと『13人の刺客』が放たれるというのがあらすじです。

2010年版で、この松平斉韶を演じたのが当時バリバリ現役SMAPの稲垣吾郎さんでした。

この時の演技がまさに怪演。
主要キャストに役所広司、松方弘樹、市村正樹、山田孝之と名優揃いの中で、彼らを上回るほどの圧倒的悪役っぷりを見せてくれました。

いやぁ現役アイドルがやっていい役じゃないとは思うんですよね、松平斉韶(笑)
『悪の教典』の伊藤英明とどっちがアレかってくらい。
ちなみにどっちも同じ三池監督作品なんですよね。
なんだろう、爽やかイケメンにヤバい役やらせるのが好きなんでしょうか?


以来、アイドル俳優でももしかしたら名優かも……と思うようになりました。

昨今はジャニーズ問題やら色々取り沙汰されますが、アイドルの皆さんにはめげずに頑張ってほしいものです。

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