別槻やよい

〜これは、宝石が「魔法石」と呼ばれ、装飾品としての価値が無い世界の物語。 魔道具職人を目指す苦学生・ハリドは、制作課題で使う魔法石を買う金がなく困り果てていた。 バイトを探して…

夜に帰るサラリーマンの俺と、夜に出かけるホスト。隣同士の部屋に住む俺達は、いつも挨拶だけを交わす日々を送っていた。...ある日、隣が空き部屋になるまでは。

一一音無ナツミは遺骨を持ち歩いている。そんな噂が同級生の間に流れたのは、彼女が大学に入学してすぐの夏だった。ナツミの持つロケットペンダントに隠されたモノ、その秘密とは......。

国の悪政によって突然何もかもを奪われた少年、オレク。彼は自らを救い出してくれたレジスタンスのリーダー、サムエルの元に身を寄せていた。絡み合う思惑、理不尽な悪意......それらは…

日記的な随筆、掌編小説です。 電車の中に蟻がいた、ただそれだけのお話。 〈2025/9/21〉微修正しました。

愛する妻を亡くした騎士、コンラッド。葬儀の翌日、娘から渡された遺書に記されていたのは、生前の彼女が決して口にしなかった－－けれど、ずっと伝えたかった"愛"だった。

とある事件がきっかけで記憶を失った青年、奏一。彼はある日、過去の自分を知っているらしい元バイト仲間、元晴と出会う。その時感じた胸の軋みは果たして戸惑いか、それとも……｡

月面都市郊外の物流センターへ社会見学に来ていた5人の少年少女たち。 彼らは偶然思いもよらない事故に巻き込まれ、薄暗い施設の中、出口を目指して歩き出す。 そんな彼らの歩みを、一人の…

監獄で育まれた二人の友情。 上司を手にかけ死刑囚となったかつての英雄、アレキサンダーは死刑執行を明日に控えていた。 そんな彼のもとに、監獄の中で長い時間を共に過ごした刑務官、ウィ…