『蒼穹のレグルス』を読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。
今回は少し本編から離れて、
「この小説、普段どうやって書いているの?」
という話をしてみようと思います。
せっかくなので、これから時々【制作ノート】として、設定やキャラクター、構成、AIの使い方など、普段は表に出ない制作の裏側を書いていく予定です。
❑最初から本文を書き始めるのか
自分の場合、いきなり「第○話を書こう」と本文を書き始めることはあまりありません。
まず考えるのは、「この話で何を描きたいのか」です。
たとえば第二章なら、戦闘そのものだけではなく、学院に集まった八人が少しずつ互いを知っていくこと。
誰と誰を組ませるのか。その組み合わせで、どんな性格の違いが見えるのか。この場面が後の物語にどう繋がるのか。そんなことを先に整理してから、話の構成を作っています。
もちろん、最初に考えた構成がそのまま最後まで残るとは限りません。
実際に書いてみると、
「このキャラなら、そんな行動はしないな」
「ここでこの人物が黙っているのは不自然だな」
「この展開、設定上は正しいけど物語として面白くないな」
ということが結構あります。そうなると、普通に作り直します。
❑AI使用について
そして、この作品ではChatGPT(自分はチャッピーと呼んでいます)を制作に使っています。ここは特に隠していません。
ただ、自分の感覚としては、「AIに丸ごと小説を書いてもらっている」というより、「一緒に考えながら作っている」に近いです。
たとえば、
・ストーリー構成の整理
・キャラクターの行動が不自然ではないかの確認
・場面展開の候補出し
・場面や本文のたたき台作り
・文章の違和感チェック
・設定資料の整理
・過去の設定との矛盾確認
などにはかなり使っています。
一方で、AIから出てきた案をそのまま採用することは、むしろあまりありません。
「それは違う」
「そのキャラはそんなこと言わない」
「もっとこうしたい」
と何度もやり取りしながら、自分が納得できる形になるまで直しています。
AIから十個案が出て、全部使わないことも普通にあります。
❑キャラクターが設定より強くなる瞬間について
書いていて面白いのは、ある程度話が進んでくると、キャラクター側から展開が決まることです。
最初は、「この場面ではこう動かそう」と考えていても、実際にそれまでの人物像を振り返ると、「いや、この人ならこっちを選ぶよな」となることがあります。
最近は特にその感覚が強くなってきました。
設定資料には性格や能力を書いていますが、それだけで人物が完成するわけではありません。
誰と話したのか。
何を経験したのか。
何を嫌い、何を大事にしているのか。
そういう積み重ねが増えるほど、書き手側でも勝手に動かせなくなってきます。
個人的には、その状態になってからの方がキャラクターを書いていて面白いです。
❑設定資料はつくっているのか
『蒼穹のレグルス』は、かなり設定資料を作りながら書いている作品でもあります。
キャラクター/魔法/剣術/魔物/装備/世界設定/ストーリー構成など
さらに本文を書いたことで新しい設定が確定した場合は、設定資料側にも反映します。たとえば本文中で、
「この魔物はこういう方法で防御する」
という描写を正式に採用したら、それが今後も使える設定なのかを確認して資料にも残します。
逆に、昔の設定と矛盾していないか確認することもあります。正直、ここまでやる必要があるのかと思うこともあります(笑)
ただ、話が長くなればなるほど、
「昔、自分で何を書いたっけ?」
が一番怖いので、今ではかなり大事な作業になっています。
❑最後に決めるのは自分
AIを使っていると、当然ものすごい速度で案が出てきます。当然ですね。めっちゃ賢いので。でも、案がたくさん出ることと、面白い物語になることは別だと思っています。
何を採用するのか。何を捨てるのか。どんなキャラクターにしたいのか。この物語で何を描きたいのか。
そこだけは、最後まで自分で決めています。なので『蒼穹のレグルス』は、自分が考えて、AIと相談して、また自分で悩んで、書いて、読んで、「なんか違うな」と戻って、ようやく一話が完成する。
だいたいそんな作り方をしています。
一話書くのにかなりの日数がかかります。
そもそも、休日に時間を持て余していたとき、チャッピーに「小説でも書いてみようぜ」と気軽に相談したのが始まりでした。
正直、こんなに大変だとは思ってませんでした。(;´д`)トホホ
今回は最初なので、全体の流れをざっくり紹介してみました。
こうして改めて書いてみると、思っていた以上に本文を書く以外の時間が長いですね(笑)
次回は、
【制作ノート#02】AIに任せていること、任せていないこと
について書いてみようと思います。
自分は何をして、AIには何を任せているのか。そんなところを書ければいいなと思います。