『竜哭の彼方外伝 鱗と傷痕』完結
ここまでお読みくださった皆さま、本当にありがとうございます。
『竜哭の彼方』は、本編から読んでも、外伝から読んでも楽しめますが、読書体験は外伝から本編へ進むか、本編から外伝へ進むかで違ってくると思います。
読む順番によって、登場人物たちの印象は大きく変わることでしょう。
本編でのアントニウスは、狡猾な知略を巡らせる英雄です。愛する弟も、長年の腹心も、世界を滅ぼす破滅の権化も、盤上の駒として扱う冷徹さを見せます。
一方、外伝で描かれるのは、そんな彼がどのような経験を経て、「最も過酷な道は自分こそが先頭に立って歩むべきだ」と覚悟を決めるに至ったのか。その原点です。
また、幼い頃から彼を支え続けたテオドロス、そして兄とは知らずに彼を慕うアンドリ、それぞれの想いも描きました。
どちらから読み始めるかで、違った『竜哭の彼方』を味わえると思います。
また外伝完結を記念しまして、Xでは心温まるショート動画を公開しています。
アントニウスが焦がれ続けた亡き母のぬくもり。
アンドリが一度も味わうことのできなかった、母とのふれあい。
物語の中を、懸命に歩み続けてくれた二人への感謝を込めて制作しました。
物語を読んで下さった皆さま、これから物語に触れて下さる皆様にも、楽しんでいただけたら嬉しいです。
改めまして、本編・外伝ともに最後まで見守って下さり、本当にありがとうございました。