皆さん、こんにちは。
今回は、物語や神話のモチーフとしても有名なヤマトタケル(日本武尊)について、少しだけ私の解釈も交えて書いてみたいと思います。
ヤマトタケルは『古事記』や『日本書紀』に登場する英雄で、圧倒的な強さと悲壮感を併せ持った孤高の皇子です。
歴史的には大和王権の拡大期に実在した複数の武将がモデルとも言われますが、神話としては「父に愛されなかった悲哀のヒーロー」として語り継がれています。
もし彼が、自身を遠ざけた「父」と、彼を命がけで愛した「女性たち」に対して心の内を語るとしたら、こんな思いを抱いていたのかもしれません。
父上へ
「なぜ父上は、これほどまでに私を遠ざけるのでしょうか。恐ろしいほどの力を持ち生まれた私を、父上は愛するどころか恐れ、遠い異郷の戦場へと次々に追い遣ります。『死んでこい』と言わんばかりの命(みことのり)に背を向けることもできず、ただ父上の認める一言を求めて、私は血塗られた剣を振り続けました」
愛した女性たちへ
「立ち塞がる敵を倒しても、父の愛に飢えた私の心は冷たいままでした。けれど、私に寄り添い、暖かな愛をくれたのは女性たちでした。
東国の海で私を救うため、自ら波に身を投げた弟橘媛(オトタチバナヒメ)。『あづましはや(ああ、我が妻よ)』――あの嵐の中で私を守って消えたお前の無償の愛に、私は初めて本当の温もりを知りました。そして、最後に残してきた宮簀媛(ミヤズヒメ)……お前の元へ帰れぬまま命が尽きようとも、私の魂は白鳥となって、ただお前たちのいる空を目指して飛んでいくでしょう」
死後、彼は大きな白鳥(しらとり)となり、愛する者たちの待つ地を巡りながら空へと去っていったとされています。
父への孤独を抱えつつも、自分を愛してくれた女性たちの温もりに救われていたのかもしれません。
皆さんはヤマトタケルという人物にどんなイメージをお持ちでしょうか?