第二部あとがき的なもの
作者がかいま見える作品好きじゃない方もいらっしゃると思うので、コメントとかあとがきはこちらでします。
設定資料集もつけておきました。
[ここから先が作者あとがき]
第二部、やっと書き終わりました。
なかなか、展開と展開の間を繋ぐ描写に悩んで、第三部冒頭を先に書いてみたり、それで修正を入れたりの繰り返しで全然完成しなかったのがこの第二部後半なんですけども。
じつはうにばーす0、第4部までの全体プロットはもう全部できてるんですね。
それをどうやって、キャラクターが生きているとおりに描くか、っていうところのアイディアが本当に枯渇してて。
でも、第二部では、ベロニカちゃんの葛藤と、思ったよりもギリギリな世界の実態を描くことができたので、ぎりぎり及第点までいけたかな?と思っています。
さて、ア・ラ・モードに向けて飛び立った小鳥は、どんな大人になってくんでしょうね。
UNIverse0 設定資料集
※本編進行ごとに更新
[ベロニカ=エリオット(Velonica Eliot)]
17歳の少女。箱入り娘。紺色のカチューシャがお気に入り。
都市から出たことすらない二重箱入り娘である。そのくせ、一丁前にエゴだけが育っている。
能力は平均的な子供と変わらない。
ただ、誰に対しても対等に優しく接することが彼女の中のデフォルトになっていることだけは、彼女の才能とも言える部分。
また、かわいげのある言葉づかいや行動は、つい惹かれてしまうものがある。
ロジャーとは一年前から付き合っている。
一応、年頃の女の子なので、やることはきちんとやったようだ。
ちなみに、タテハともシオンとも等距離で仲がいいが、あえて二人の間に挟まろうとはしない。
性格も、能力も、良くも悪くもバランス型の優等生……に見えて、意外と突っ走るタイプ。破天荒。
ただし、疲れていると、とにかく気持ちを消化したくてイタズラか引きこもりに走るので、手のかかるお嬢様である。
[タテハ(Tateha)]
17歳の少女。ステゴロでも強い番長。
幼少期に、姉と喧嘩した後にノリと勢いで貨物船に隠れたらいつの間にか都市まで流れ着いていたという、
◯ドルフとイッパイアッテナのような経歴。
その後、ツブレアン式武術で、都市のゲットーに蔓延る不良を叩きのめして身寄りのない生活をしていたところを、子供たちの武装集団に拾われて
共に暮らし始めたらしい。
曲がったことが嫌いなタテハは、彼らのいう「生きるためならなんでもする」主義には同調できず、この武装グループを正真正銘の「家」
にするべく働き始める。「利用価値」のなくなった子供達を引き裂こうとする勢力に対抗し、丘の上の生活をいつか分かち合う__。
そのうち、彼女の活動はエリオット財閥の目にとまり、当時まだ『完全な天使』でなかったミカエル=エリオットが、とうとうゲットーの情勢安定のために、財閥の重い腰をあげることになった。
こうして掴んだ「マシ」な生活の中で、エリオットの援助を受けつつ身寄りのない人たちの雇用の不正を取り締まったり、反社を「ぶちのめしたり」して治安維持に努めていたタテハは、同じ志を抱くシオンの教会と手を組むことになる。
こうした状況で、天使殺害の噂が広まっていくのだった。
[シオン・ランシエタ(Shione)]
ティーンネイジの少女。名前の最後にeをつけるとかわいくなると信じている。
発言や態度は天然なようで、実はかなり頭が切れる。
また、人と人の繋がりは知恵同様に大切なものだと信者たちに教えているだけあって、思うところはあれど
気配りも礼節も欠かさない、滅多に取り乱さないなど、よくできた人である。
彼女の出自には謎が多く、タテハがシオンと出会ったのもほんの2,3年前だそうで、それ以前の彼女を知る人はほとんどいない。
ただ今は、知恵で弱きを助け、公平に人々を救済しようという理想を掲げて、日々信者たちとゲットーの貧困層の生活を扶助している。
またその一環で教育活動も行っているらしいが、エリオットの規制の目が怖いのか、人員不足なのか、あくまで初等教育だけ施しているそう。
[百鳥/柊木鵙(Mozu Hiragi)]
27〜8歳。親の過度な期待に応えすぎておかしくなった。
ツブレアン自治区の名門、柊木家の嫡男である。
アシナガセイとプリン星が共同で自治するエリア「ドレシング」に位置する、宇宙一のパブリックスクールに通っていた。
ミカエル=エリオットやロズ=エイデリアとは同級生の間柄で、ハウスも同じだったが、二人とはいい関係を築けていなかったらしい。
様々なものに板挟みにされて、ミカエルをなんとか手中に収めようとするも看破され、ロズとは話が通じず、ベロニカにも見限られるという活躍っぷり(笑)である。
[ナズナ/柊木薺(Nazuna Hiragi)]
ベロニカたちより年下の少年。穢れ役を背負わされただけの、天然ショタである。
幼い頃に母親と散歩していたところ、つい楽しくなって母から離れてしまった後、何かがきっかけで母親と一緒に怨嗟フル充電の刀を摑まされた過去を持つ。それ以来、柊木ではいつも蔑まれ、名家の子供とは思えないような生活をしていた。
百鳥は、この年下の兄弟を哀れに思って最初は贔屓していたが、贔屓のせいでナズナがさらに苛烈ないじめを受けるようになったので、
百鳥はナズナを避けるようになってしまった。
そのうち、じぶんの存在が家族を不幸にしていると思った幼いナズナは、集落から離れたところで一人暮らしをするようになった。
その後もナズナへの陰湿ないじめは終わらなかったが、彼が「夜の巡回」をはじめてからは、里人と彼がともに生活する時間が物理的に減ったので、彼も安心して暮らせるようになっていた。
もちろん、刀は依然として怨嗟フル出力で彼の心身を蝕み続けていたのだが。
そんな頃に郷にやってきたのがベロニカたちである。
[ロジャー=エイデリア(Roger Eidenliuh)]
20代前半。ベロニカの彼氏。どこで知り合ったのか、ベロニカは覚えていない。
だがしかし、こいつは確実にベロニカのタイプなので、彼女はロジャーと付き合っている。
掴みどころのない性格で、興味を何よりも優先する上に変人。何を考えているのかわからない。
周りの人間が破天荒パーティーしているので本人は霞んで見えているだけ。いつかやらかす
自分のことを語らずベロニカばかりが一方的に喋っている。
デートの行き先もベロニカが決めているらしい。時々、彼女はロジャーからの愛を確かめたくなるらしいが、
なんの脈絡もないタイミングの、ロジャーからのキスや、告白はたしかにベロニカの心を掴んでいる。
多分、ベロニカのことが好き。他の人類は目にも入ってない。
たびたび兄:ロズのことをうざったいと言っているが、ベロニカにも同じように世話を焼いたりしている。
[ロズ=エイデリア(Rose Eidenliuh)]
ロジャーよりいくつか年上。30代にはかからない。ロジャーの兄。
「アシナガミリタリーの天才」という呼称で呼ばれている。
ロジャー曰く、重度のブラコンらしい。ちょっとした嵐の日や週末には、300通を超えるメールを送りつけてくるらしい。
しかもその大半が「大丈夫?」「最後にロジャーと会ってから12日と3時間経ったね」「ねえいつ会える」「ロジャー愛してるよ♡」
といった類のものらしい。絶妙な気色悪さである。ちなみに全部スタンプ付き。
学生時代は、ミカエル=エリオットのルームメイトだった。その頃からアシナガミリタリーで働いていたらしい。
ちなみに、「完全な天使」になる前のミカエル曰く、
「うーん。天使の美貌を褒め称える言葉はたくさんあるけど、彼の華麗さを表すのに充分な言葉は一つとしてないよ。たぶん、とくべつに美しい人類をこの学校に集めたとしても、ほとんどの人がロズを見た瞬間に思わず振り返っちゃうんじゃない?『何あの子!』ってね!」
だそうだ。
ちなみに、苗字のエイデリアのスペルは、アシナガ星人にしてはかなり変わっている。
また、兄弟ともに、アシナガ星でも、プリン星でも非常に珍しい紅色の瞳をしている。
ロジャーが自分のことを語らないのでわからないことが多いが、いつか詳しく聞いてみたいところである。
【都市】
プリン星の首都・チェリーにある都市。
ベロニカが暮らしているのは、丘の上のハイソな住宅街。
タテハたちの家は、丘の下のゲットーにある。
ゲットーと言っても、ア・ラ・モードのそれよりもずっと環境は良く、教育なども施されている様子。
ただ、そういった文化的活動が、NGOやタテハたちのような現地住民の一部のみによって実行されている現状があり、「都市のいちぶ」
としてのゲットーの繁栄はあまり期待できないというのが通説。
エリオット財閥としても、先の社会混乱がおさまり新たな天使が財閥のトップについた段階で、第三勢力の台頭を恐れていたので、ミカエルが「完全な天使」になった今は、タテハたちもあまり支援を受けられていない。
第一部で、シオンがあのような発言に至った経緯はまさにこれである。
【アシナガミリタリーベース】
アシナガ星の中心にある大都市のこと。
ミリタリーベース(軍事基地)を首都に制定しているあたり、かなり基地外といえる(笑)。
ただし、ここが軍事的価値以上に素晴らしい都市であるのは事実で、宇宙初の輸送技術の基礎はここで誕生している。
なので、アシナガ星人といえば、遠方への侵略戦争もお手のものというこまっちゃちゃんたちである。
アシナガミリタリーの近代に入ってからの怒涛暴走のせいで、ここ数十年のうちに、
四千年を超える歴史を持つ「黄金の庭」や、
多方面に優れた人物を輩出することで有名な「キヌア星」の文明が散り散りになり、国家としては滅びている。
これは、約三十年前まで続いた先代天使の治世がクソだったことも起因しているが、だとしてもやりすぎである。
【エリオット財閥】
現在、アシナガミリタリーと最も敵対関係にある勢力の一つ。
宇宙の3分の2は、このエリオット財閥の経済圏に組み込まれている。
天使失踪とアシナガミリタリーの関係性を執拗に調べているが、進展は見られず、国際関係だけがどんどん悪化している。
エリオット財閥のCEOは、「天使」と呼ばれる、エリオット家の血筋から生まれる、
いわば人間に似たなにかの特殊個体(注意:天使について、生物学的・宗教的に明確な定義はありません)が務めることになっている。
天使として生まれた子供は生まれつき一対の羽を持ち、成長とともにこれが増えていく。
首筋に生えた「予備」を合わせて羽が4対になると、それまでの本人の人格や感情、それに紐ずく記憶は消え、
人間とは違った判断を下すことのできる、上位生命体としての意識が覚醒する。
また、天使とは代替わりをするもので、その「死に方」も、他の生命体と比べると非常に特殊である。
現在確認されている消滅のしかたは以下の二つが挙げられる。
1 その時代において、著しく人道や倫理を欠くような天使の言動が何年にもわたって続いた場合
2 実験などの衝撃波があまりにも大きかった場合
二つ目に関しては、先代天使がこのようにして失踪した後、ミカエルが生まれているという前例から、新しく認知された天使の「死の定義」である。
こういう、人間の常識からは理解できない人外をトップに据えてはいるが、
その下は人間が収めている組織なので、ベロニカが不満を抱いたような対応や、職員の不遜な態度もなくはないのがエリオット財閥である。
【ツブレアン自治区】
本編で語られている通りの因果を持つ土地である。
お察しの通り、日本モチーフです。
第二部は最悪の展開続きなので、なんじゃこりゃー!!と思われる方もいるかもしれませんが、通常運転です。
都市がオカルティックになるだけでこんなに不気味に見えるが、実際のところ本質は大差ない。
ただ、依拠する先が天使か依代かというだけで。
それに、「家」という単位が絡み合うことでこれほど息が詰まる世界になってしまう。
あったっていいんですよ。それの向かうベクトルを決めるのは生きてる側の人間ですから。
ただ、ナズナの場合は、周りの人間の他責思考加虐趣味とエゴイズムが強すぎたのでこういうことになりましたが。
第三部はリバティー至上!自由か死!な革命ブースター:ア・ラ・モードですから、第二部はその対局を行こうかなということで。
閉鎖的共同体モノにしかない養分って確かにありますからね。
【ア・ラ・モード】
噂に聞くだけの場所。
プリン星の衛星でありながら、アシナガミリタリー所有のフシギな研究所や、荒んだスラム、享楽の詰め込まれた街…
いろいろとカオスな、貿易の中心地。