『王邪の剣』第一部「帝都の門」完結しました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
第一部「帝都の門」では、辺境から帝都へ来たカイ・ヴェルナが、官吏登用試験を受け、税務調停室に配属されるところまでを描きました。
カイ本人は、ただ亡き父の夢を継いで官吏になりたいだけです。
腰に差している錆びた剣も、本人にとっては「じいちゃんの形見」であり、重くて少し邪魔なものです。
ただ、その剣とヴェルナの名は、帝都に残る百年前の記録へとつながっています。
そしてカイが何気なく処理した一枚の書類は、三年間止まっていた税務調停室を動かし、三公爵家の均衡に触れることになりました。
第一部は、カイが帝都の門をくぐり、カイの知らないところで帝国の仕組みに触れ始める導入章でした。
第二部「三公爵家の思惑」では、マルス、ゴルト、レクスの三公爵家がそれぞれ動き始めます。
また、錆びた剣、ヴェルナ家、百年前の記録についても少しずつ明らかになっていきます。
カイは相変わらず、大きなことをしているつもりはありません。
けれど帝都では、その「ただの仕事」が、思った以上に大きな意味を持ってしまいます。
引き続き読んでいただけるとうれしいです。