夏休みの学生にとって恐怖でしかないものを皆さんはご存じだろうか......。
そう、それは...... 《三 者 面 談》 である。
三者面談について説明しよう。
まず、「担任」と呼ばれる主催者により、各プレイヤーの日程が事前に知らされる。
数日後、各プレイヤーは指定された日時に「教室」と呼ばれる会場へ入室する。その際、プレイヤーには、「保護者」と呼ばれる人物が付き添う。このゲームの肝となるのは、「い か に し て 自 分 の 身 を 守 る か」ということである。
ゲームの順番としては、プレイヤーと保護者は、多くの場合最初に「成績表」などという紙を主催者から見せられる。成績表に書かれた内容によって保護者の反応が異なる場合があり、それによってプレイヤーの運命が左右されることも少なくない。次に、主催者による話がある。そして、このゲームの山場となるのが、保護者からの話である。保護者は、基本的にはプレイヤーの味方であるが、しばしばプレイヤーを裏切って陥れることがある。「三者面談」とは、プレイヤーの運命をかけた究極のデスゲームなのである。
実は、このゲームには、必勝法がある。それは、「家庭でも学校でも、なんかとりあえず真面目に過ごしておく」ことである。