7月が訪れ毎日うだるような暑さがやってきました。
月日が巡るのは早いもので、カレンダーは年の半分以上が過ぎ去ったことを無情にも知らせてきます。
前回の近況ノートから1か月ほど、沢山の応援、メッセージや評価を頂き、皆様の目に一目ででも触れていただけたことが嬉しい限りでございます。
さて、6月の振り返りと神達の設定について此度の近況ノートではお話できればと思います。
〇まずは6月の振り返りから。
毎日更新を続けて6月の終わりごろには80話を突破いたしました、皆さまが読み続けてくださっているおかげでございます。
毎日届く応援が日々の励みになっております!
あと2日で100話の大台にものり、1日2000字の牛歩の如き更新ですが少しずつ積み重なってまいりました。
大変人を選ぶ作品で自分が読みたいだけの内容ではございますが、多くの方にに海辺のさざ波が届くことを願っております。
〇続いて神達の設定について。
先月の近況ノートで神達についてお話しすると申し上げました。
まず彼らは本当は何人兄妹なのかについて。
本作で登場する神と呼ばれる存在は3人。長男リュード・オルカ。次男ロック・ジョー。三女カノン・クラーケン。
リュードとロックの間には2人の姉がおり、ロックとカノンの間にも1人の兄がおります。
そしてカノンは末っ子ではなく、下に弟が2人。
つまるところ、彼らは8人兄妹なのです。
本編では彼らの出生やその正体についてあまり触れられていませんが、明確に分かっているのはリュード・オルカは人間の肉体をもっており、他の兄妹は別の何かでできているということ。
そして、3人以外は彼らの証言通りであれば既に亡くなっているということです。
彼らは遥か300年前、人間と海魔の生き残りをかけた大戦にて活躍し兄妹達はその争いで命を落としました。
今生き残っている兄妹達と死んでしまった兄弟たちには明確な差があります。それは人間への接し方。
今を生きる3人は人間を憎悪する立場にあります。それは遥か昔から変わらず、人間が嫌いで放っておいて滅びればいいと考えていました。しかし残りの5人、正確には4人ですが、彼らは人間達に手を貸すことを選んだのです。
兄妹達を愛し、兄妹達が世界の全てである彼らは方針がまとまらないとき多数決か長兄のリュードの指示に従います。
この時は多数決により決した人間側につき、彼らは酷く後悔をする羽目になったのです。
海魔側についていれば豊かではなくても兄妹達だけで永遠に過ごせたかもしれないのにね。
さて、どういうわけか彼らは何百年も生きられる肉体をもっているようですが、形は人間と全く同じ。そして突出すべきはその深水の量と濃度。
通常、人間は身体の水のうち2割以上が深水に浸されている場合寿命が短くなる、体が弱くなるなどデメリットを負います。
ですが彼らはリュードが9割、ロックが6割、カノンが4割の深水に浸され、その濃度は人間をはるかに凌駕していながら、デメリットを全く受けていないのです。これは彼らの肉体にからくりがあるのですが、それはまたの機会に……。
死んでしまった兄妹達も含めて8人の物語を箇条書きで失礼いたします。
それではまた、7時にアクアリウムでお会いいたしましょう。
〇リュード・オルカ
約300歳。身体年齢24歳で停止。男性
184cm 特務葬務官
長男
光を写さない黒髪と金と黒のオッドアイが特徴。
全身の8割が火傷に覆われており、金の瞳のある側は顔の半分を覆う大きな火傷痕がある。
300年前のメイン武器は2丁拳銃。本人の身体能力が異常に高く、セーブするための枷として使っていた。
素手で戦ったほうが何百倍も強い。当時の葬術は炎。制御が上手くできず、反動として火傷を多少負っていた。
だが大きな火傷の殆どは自分の炎ではなく実験の炎、戦闘によるもので最後決戦の時に大きく怪我をした。
現在の葬術は選択的消去(私はお前を見ない)は300年前の最終決戦で発現した葬術。
視認したものの存在を否定すれば発動する。最も否定し続けている自分自身には効果がない。
彼は選択という言葉にトラウマをもっており、自身の選択によって様々なものを失う羽目になった。
だが決して彼は逃げることなく今も選び取っては大切なものを取りこぼしている。
彼にとって兄妹が全てであり、兄妹達の命さえあれば人間などどうでもいい。
だが亡くなった兄妹達が人間を大切にしていたこともあって無下にもできない。ジレンマを抱えている。
世界を覆う泡、巨大な選択的消去を付与した泡は彼の身を蝕んでいると考えられているが、実際のところは良く分かっていない。
300年前は破天荒で大暴れし周りを困らせる暴君だった。今の冷静さからは全く想像できないほど。
〇ファンタジア・コーラル
長女
後述、死亡済み
〇アリア・ブロウ
次女
後述、死亡済み
〇ロック・ジョー
約300歳。身体年齢21歳で停止。男性
170cm 特務葬務官
次男
真っ白な長い髪を三つ編みにしている。足元まである。
金色の瞳と全身のつぎはぎが特徴。口が悪く立場からあまり指摘されないが幼い印象を受ける。
メイン武器はあらゆるもの。
亡くなった弟の葬術をリュードを通して借り受けており、身体の一部から思い浮かんだ武器を生成できる。
本人の葬術は治療系葬術、不完全な生(パッチワーク)。
本人の肉体に刻まれている状態を再現するものであり、異物を取り除いたりない腕を再生することも可能。
肉体の情報にないものは再現されないため生まれつきや老衰、劣化などは治せない。
継ぎ接ぎは彼自身の肉体における手術の痕。
大戦中に体に大きな傷を負い、まだパッチワークの治癒力が弱く欠損部位を治せなかった頃にリュードから譲渡された肉体を移植した。
全身に及ぶ移植は既に脳以外の殆どはリュードのものであり、ロックの肉体として馴染んでいる。
Q.身長差があるのにどうやって移植したの?
A.気合
本当にリュードが気合でサイズを調節してくっつけた。治療によって自身の体と誤認させることで無理やりロックの肉体としてくっつけている。だからパッチワーク。
事実上のテセウスの船。
15年前に総真を預かり、カノンと共に子育てをしていた。
人間嫌いの彼にしては総真のためにご近所付き合いもしており、学校の行事にも積極的に参加。
見た目のインパクトから最初は敬遠されがちだったが、総真への態度から周囲の警戒が溶け馴染んでいった。
〇ジャズ・モンストロ
三男
後述、死亡済み
〇カノン・クラーケン
約300歳。身体年齢17歳で停止。女性
146cm 特務葬務官
三女
水色の髪と金色の瞳が特徴。
停止した年齢が年若く、気弱な性格。
メイン武器は触手。
彼女が保有する葬術は深水の固形化であり、様々な強度に変換できる。
足元から生やすことが多く、手足のように扱える。とても硬く切ることも砕くことも容易ではない。
大量の深水を操ることができるため残滅戦向き。
25年間行方不明になっていたロックの代わりにリュードと連携して人類の旗頭となっていた。
今の時代を生きる葬務官のほとんどはカノンとリュードに感謝し、その姿を見ただけで祈りの姿勢をとる。
秋仁がいなければ何もできない状態が長く続いていたが、総真を育てることになってからは段々と矯正されていった。
息子を守るために様々なことを学び、決意していく過程が母として彼女を強くしていったと推測される。
〇ロイド・ノーファル
四男
後述、死亡済み
〇———・—————
五男、末弟。
後述、死亡済み
※ここからはちょっとショッキングな内容が出ます。ご注意ください。
〇ファンタジア・コーラル
最初に死んでしまった子。
歌が好きで海魔を洗脳する力があった。
オルカが生まれてから2年後に生まれた子で、ほとんどリュードに育てられている。
強大な海魔との戦闘で死亡。
その際、リュードは真反対の別の戦場を担当しており、苦戦の知らせを聞いて急いで向かっていた。あと一歩届かなかった(あと数秒早ければ間に合っていた)
目の前で無残に引き裂かれた妹を見てリュードは発狂した。以降リュードは狂気を含んだ奇行に走り自傷染みた負傷が増える。
心優しく、歌が好きな子で、下の子供たちによく歌を歌っていた。
〇アリア・ブロウ
4番目に死んでしまった子。
猛毒の能力のせいでほとんど兄妹たちと触れ合うことができなかったが、再生能力と気合で何とかしたリュードとは唯一スキンシップができた。
リュードが生まれてから6年後に生まれた。
自身の毒の中に一部耐えられない毒があり、使用頻度の高さにより衰弱の上死亡。
毒に侵された肉体では有効活用ができないとアビスによって雑に廃棄処分になる前にリュードが必死に探し、悪用される前に回収した。
頭がよく、とても聡明な子で、図鑑や研究資料を見るのが好きだった。
〇ジャズ・モンストロ
3番目に死んでしまった子。
味方だけに届くテレパシーを使えた。
戦闘に不向きで後方支援に徹していたが、人員が足りなくなった終盤近い戦地で人間を守るために前線へ出て死んでしまった。
亡骸は半分に分かたれており、その凄惨さに動揺した兄妹も少なくない。
几帳面で、美しいものが好き。花を良く愛でていた。
私室のあった暗い地下室ではあまり育たなかったが、彼が育てていた蘭は今でもリュードの地下室に保存されている。
〇ロイド・ノーファル
2番目に死んでしまった子。
身体の一部を武器に変換できた。
戦闘向きの能力だったため最前線に何度も立つことになり、重傷を負った。
治療できないほどの重症故に家族に見守られ、最後はリュードの腕の中で息を引き取った。
まだ18歳だった。
何事も怖がり物おじする子だった。前線に出るたびに泣いていた。
兄や姉たちが抱きしめてくれるのが好きだった。
末弟が生まれてきてお兄ちゃんになるのが何よりもの楽しみだったが、その顔を見ることはできなかった。
〇———・—————
最後に死んでしまった子。
肉体をもたず生まれてしまったため、外部から肉体を供給する必要があったがその前に死亡。
器たる卵型の保育器をアビスの手によって目の前で落とされ、リュードの精神が完全に破壊された。
リュードの手で割れた卵が保管されていたが現在は卵自体が行方不明になっている。
誰かの手で持ち出され、リュードもそれを許容した