カクヨム三周年記念選手権、お疲れ様でした。お題十個を一つにつき三日、ということで約一月。僕にとっては本当にめまぐるしい日々でした。
目標にしていた皆勤賞を達成できたこと、本当に嬉しく思います、マラソンを完走したランナーの気分とはこういうものなのかな、という感じです。
今回、参加作品を一読、応援、応援コメント、レビューをしてくださった皆様、本当にありがとうございます。さらには僕をフォローしていただいたりと、通知が来るたびに嬉しい気持ちになります。記念選手権で終わらぬように、これからも執筆を続けていきますので、どうか見守っていただけたら幸いです。
さて、ここからは書いてきた作品にあとがきを付けるような気持ちで纏めてゆきます。長くなりますが、よろしければお付き合いください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888763066
手探りで書いた『Owi night・buddy』女刑事と少年のバディ物です。僕は刑事ドラマ、特に相棒が好きなので、とにかく自分の趣味嗜好を詰め込みました。タイトルはOwiとAllをかけたつもりです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888781031
『最終選考』僕が演劇経験者であったことから生まれたお話です。オーディション前の緊張感を上手く描けたかと思います、思いのほか伸びがよくて驚きました。後述しますが、とある作品と繋がっていたりします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888816353
『スリープ・イン・ザ キネマ』ラブコメディは普段触れないジャンルなので難儀しました。出来上がった当初、これをラブコメと呼んで良いのか悩んだのもいい思い出です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888855941
とにかくタイトルでインパクトを残してやろうと書き出した『神絵師の腕を食べたい』紙とペンと……ときたら、絵を描くことが浮かんだので、絵描きの常套句を持ってきました。話の骨組みは凄く良くできたと思うのですが、表現はもうひと頑張りできたかもしれません、神作家の腕を食べて、精進したいです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888903535
『彼女は今日も足並みを乱す』神絵師の腕を食べたいに引き続き、ジメジメドロドロ系です。僕は登場人物の中でなら大人しい女生徒にあたると思いますが、教室の中ではきはきと物事を言える人に憧れながらも、教室の輪を乱すことに苛立ちを覚えるジレンマ、人間関係は本当に難しいものです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888916621
平成最後の三分間をテーマにした『デコボコンビニ』僕は平成生まれなので店長の語る昭和天皇のエピソード等は両親からインタビューして書きました。新元号も発表されましたし、タイムリーな話を書けたかと思います。
十作品の中で一番のお気に入りです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888945560
『舞台装置は茨の棺桶』主人公は二十二才になる年は厄払いに行くであろう、最終選考の彼女です。今作はあのオーディションの舞台でもいいですし、もう少し未来でもいいですね、ご想像にお任せします。自分としては最終選考を書いた時点で彼女は合格せず、また地道に下積みをやっていくのだろうと考えていたんですが、コメントで彼女に対して応援を頂いてしまい、あれきりでは寂しいかもな、と思っての連作です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889006745
『クマザワベーカリーとニット帽の僕』コンビニに続き、パン屋さんのお話です。デコボコンビニの店長といい、こちらのクマ店長といい、おじさんを登場させるのが好きなのだなと気づきました、幸せな夫婦を書くのも好きですし、個人経営のパン屋さんも大好きです。そんな、僕の好きが詰め込まれた作品です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889036481
『それでもゼロは笑わない』アンドロイドと女子高校生の組み合わせにエモを感じて書き殴りました。今で言うスマホがアンドロイドに変わったイメージです、金銭的な問題でスマホではなくガラケーを持つ友人を知っていますが、彼はそこまで不自由をしていない様子でした、皆が持っているから良いとは限らない、そういうことだと思います。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889065125
そして、今回の選手権に参加しての気持ちを詰め込んだ『俺だけの十篇譚』主人公がラーメンを食べに出かけますが、僕もラーメンを食べに行きました、ラーメンだけに、この十日間の締めに相応しい物が書けました。
タイトルを『件』で締めていますが特に意味はなく、次回は変えているかもしれないし、使っているかもしれない、そんな感じです。『俺だけの十篇譚』の『譚』も同じような感じで、いいな、と思ったので付けました、そんな、いい加減な人間ですが、こうして納得のいく作品を書き続けられたこと、本当に嬉しく思っています。
ここまでのご精読、ありがとうございました。