夏祭りのステージで、奏と颯太は出会った。
中学二年生。
音楽一家に育った奏と、独学でギターを弾き続けてきた颯太。
初対面の二人だったが、ギターを鳴らした瞬間、互いの才能に気付く。
もっと弾いてみたい。
もっと、こいつの音を聴いてみたい。
それが始まりだった。
奏の作った曲に颯太が音を重ねる。
颯太のアイデアに奏が応える。
二人のギターがぶつかり、重なり、曲が少しずつ姿を変えていく。
やがて二人は、放課後になるとギターを弾き、曲を作り、録音し、何度も作り直す日々を送るようになる。
もっと弾きたい。
もっと作りたい。
まだ、バンドですらない。
ただ、ギターを弾くことが好きで。
一緒に音楽を作ることが楽しくて。
二人の音楽は、ここから始まる。