◇ 表紙 ◇
ニューヒーロー参上!
サイバーパンク小説『透明マスクマン』。
【透明マスクマン】紹介
「グブォホホバヒョッ! コレ、コレ、コレ〜!」
昌平橋のたもと、暗闇のなかでレイバンのグラサンを光らせる三メートルの宇宙人が迫る。
古生物学者・近藤武満(三十四歳)は、マヤの遺跡で掘り起こした『水晶ドクロマスク』を頭へ叩きつけた。
──ギュワオオオオオオォッ!!!
頭皮を火あぶりにされたかのような、脳細胞が焼き切れる激痛。
四秒間の臨死状態。すべての因果が反転したその暗黒のビジョンのなか、
「武満、システムの裏をかけ。ボイラーの圧力を限界まで上げるんじゃ」
死んだはずの師、東大物理学科卒の特級ボイラー技師・阿川おじいちゃんが静かに笑った。
生還。変身完了。四十四時間四十四分四十四秒の、硅化へのカウントダウンが始まる。
愛車『陸王』のキックペダルを踏み抜き、ボンゴの哀愁のボレロ・リズムを響かせ、透明マスクマンの戦いが今、幕を開けた。