『名喰らいの宵祭り』の投稿を始めました。
名も過去も失った妖・ヨイと、消えかけた名前の響きを聞き取り、記録する語り部の少女・紬。
二人は各地を旅しながら、人を害する怪異たちと向き合っていきます。
川で子供を呼び続ける女。
夜ごと空から降る赤い雪。
誰もいない屋敷で繰り返される婚礼。
顔と名前を失った武者の行列。
怪異には、それぞれ忘れられた名前と、怪異にならざるを得なかった理由があります。
そしてヨイの黒霧には、名も記憶も失いかけた無数の魂が囚われています。
忘れられた怪異を救うたび、ヨイは少しずつ自分自身を忘れていく。
これは、名前を失った妖と、すべての名前を遺そうとする少女が、百年前に隠された真実へ近づいていく和風ダークファンタジーです。
怪異を消すことは、本当に救いなのか。
忘れられないために閉じ込めることは、正しいのか。
そして、生まれた時に与えられた名前と、今の自分を呼んでくれる名前のどちらが、その人を表すのか。
そんなことを考えながら書きました。
すでに物語は完結まで書き上げていますので、最後まで定期的に更新していく予定です。
ヨイと紬の旅を見届けていただけたら嬉しいです。また、感想や応援をいただけると励みになります。