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『異世界のんびり開拓記』あとがき

 たったいま最終話の改作が終わりまして、ノンカフェインのコーヒーなんぞをすすりながら、このあとがきを書いております。

 あらためまして、作者のタライ和治です。

 書籍版のあとがきはページ数の都合上、あとがきをほとんど書けないことが多かった分、こちらではいろいろなことを語らせていただければなあと考えております。もっとも、書籍版であとがきがほとんど書けなかったのは、僕が本文をめちゃくちゃ長くしていたのが原因なので、むしろ自業自得感があるのですけどね。

 ともあれ、現状で言えるのは「いやはや、なんとか終わったなあ」というのが率直な気持ちですねえ……。

 そもそも、すでに完結していた作品を、第二部として再開させたのは、書籍版『異世界のんびり開拓記』が刊行されるにあたり、担当編集様より「よかったら番外編とか書いてみませんか?」というお誘いを受けたことがきっかけでした。

 そこで、「せっかくなら構想として残っていた部分を続きとして書きたいです」ということをお伝えし、WEB版『異世界のんびり開拓記』第二部がスタートしたわけです。

 で、結局のところ、構想の一部を残したまま、今回も完結を迎えてしまったのですが……(苦笑)。いや、なんといいましょうか、作者的にはキリのいいところまで進めたので、これで終わりにしてもいいかなと。

 もちろん、ご愛読いただいいていた方の中には、「そんなこというぐらいなら続きを書いてくれ」というご意見もあるかと思います。しかしながら、これはもう本当に申し訳ないのですが、僕の中で新しいことにチャレンジしたい思いが強く、あえて完結という形を取らせていただきました。

 ゴードン老子の蒸気機関や、タスク君念願の温泉、それにカオル君だけではない子ども事情に国王としての務め、などなど……。現状のペースで進めていると、おそらく一年では収まりきれないぐらいのボリュームになってしまうので……。

 書ききれなかった分のエネルギーと情熱は新作に注ぎ込み、ひとりでも多くの皆さんに楽しんでもらえるような作品をお届けできればなと、そういう決意を固めているところなのであります。

 ……で、新作なのですが。

 かつてインタビュー記事でお話しさせていただいたとおり、オンラインモノを書いている真っ最中です。

 西暦2098年の日本を舞台にした、『異世界のんびり開拓記』とはテイストの異なる作品をお届けできるよう、頑張っております。ぶっちゃけ、絶賛苦戦中なのですが、気長にお待ちいただければ幸いです。

 タイトルもすでに決まっているのですが。いかんせん、ネーミングセンスが絶望的なため変更の可能性も大きく……。ここでは伏せさせてください。

 とにもかくにも、第二部となりますWEB版『異世界のんびり開拓記』、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 これだけ多くの皆様にご支持を受け、応援のお言葉やご支援を賜り、重ねて心から感謝を申し上げます。また、書籍版につきましてはホビージャパン様、担当編集様、そしてイシバシヨウスケ先生に大変お世話になりましたことにも御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 『異世界のんびり開拓記』が、長く愛される作品となったことは、作家を続ける上で、僕の中で大きな励みとなりました。

 願わくば、新作も皆さんのご期待に添えるような作品にできるよう、これからも精進を続けて参ります。

 それでは、また。近いうちにお目にかかりましょう!

 タライ和治

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 追伸。

 しょうじひでまさ先生による、コミカライズ版『異世界のんびり開拓記』は引き続きよろしくお願いいたします!

 あとよければ、書籍版『異世界のんびり開拓記』もお手にとってご覧くださいませ!

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