そろそろ、
いいかなと思っていた。
ここまでで一区切り。
そう決めて、
頭の中で何度も終わり方をなぞっていた。
書き溜めていた分もある。
あと何話か出せば、
きれいに終われる。
そんな計算も、
ちゃんとできていた。
—
投稿しても、
少し静かな日が続いていた。
前は、
すぐに反応をくれる人がいた。
短い一言でも、
ちゃんと読んでくれているのが分かる人。
それが、
ここ数日はなかった。
ああ、
そういうことかと思った。
特別な理由があるわけじゃない。
ただ、
少し離れただけ。
よくあることだ。
それでも、
少しだけ考えた。
終わらせるタイミングとしては、
悪くないかもしれない。
誰かが読んでいることは分かっていた。
ちゃんと、届いていることも分かっていた。
ただ、
少し疲れていた。
—
通知を見たとき、
指が止まった。
見間違いかと思った。
もう一度見た。
やっぱり同じだった。
見覚えのある名前。
何度も見た名前。
何度も、
言葉をくれた人の名前。
その下に、
見慣れない表示があった。
「……継続?」
小さく声に出た。
少しだけ、
笑った。
—
終わるつもりだった。
ちゃんと終わる準備もしていた。
でも、
こういうのは、
予定通りにはいかないらしい。
理由なんて、
大したものじゃない。
たった一つの名前。
たった一つの反応。
それだけ。
それだけなのに、
決めていたはずの線が、
少しだけ揺れる。
やめる理由は、
ちゃんとあった。
でも、
続ける理由は、
それより少しだけ、
強かった。
—
急がなくていい。
うまくやらなくていい。
ただ、
もう少しだけ、
書いてみようと思う。
終わりを決めるのは、
いつでもできる。
でも、
続ける理由は、
たまにしか来ない。
だから今日は、
終わらなかった日。
またどこかの交差点で、
すれ違えたらいい。
そのとき、
今日のこの出来事を、
ちゃんと覚えていられるように。
また、
ここで会えたら嬉しいです。