幼少のころ、両親が仕事で忙しくて週末父の実家に預けられることが多かったんですが、うちの祖母はとても熱心に働く人で、農作業、家事、地元の組み合いや寄合の仕事、民生委員などとにかく暇があれば何かをしている人だったのですが、
私も預けられている間は馬車馬のように働かされ(まあそれも楽しい思い出ではあるのですが)結構色々な手伝いをやりました。
その中でかなり印象深い記憶が栗の皮むきでした。
とにかく大量の栗が大きなザルに入れられていて、一心不乱にそれを剝く作業。
黙々と延々とただひたすら、栗を剥き続けます。
普通の子供ならたいそう嫌がったでしょうが、私は単純作業を根気よく続けるのが得意な質で、さほど苦も無く剝き続けていました。
で、ひと段落すると「この栗って何に使うの?」って聞いてみたのですね。
そうしたら戸棚から、これの中身になると湖月堂の栗饅頭を出してきたわけです。
あの時、ああ自分が食べているお菓子の中身も誰かが剝いてるんだよなと感銘を受けたわけです。
基本甘いお菓子をそんなに食べないほうですが、栗饅頭はあったら食べてしまうのは、そのときの記憶があるからだと思います。