やっと余裕ができて、新しい作品を読んでみたり、皆様のところを巡回してみたりしたら、あやうく近況ノートを書き忘れるところだった(汗)。
最近ずっとワールドカップを見てるんですけど、やっぱりスター選手ってただものじゃない雰囲気を醸し出していますね。
自分的には、
スペイン代表:ラミネ・ヤマル
ノルウェー代表:アーリング・ハーランド
フランス代表:キリアン・エムバペ
そして、やっぱりメッシ!
もうオーラが違う。遠目から見ても視線が引き寄せられます。華やかでおもしろいです。
さて、今日は「経済の話」です。
スーパーファミコンの時代って、バブル真っ最中(※厳密にはバブル崩壊直後も含みますが)だったから、とにかく物が高かった。
ソフト1本の価格が5,800円、6,800円、7,800円、8,800円……これ、何と安いほうなんですよ。
調べてみたら、一番高かったのは『EMIT(エミット)バリューセット』で、なんと19,800円!
ただしこれは英語学習ソフトで、3作発売されたものをまとめ売りしているから多少はしょうがない。
しかも、このソフトは「CD」が付属していて、『ボイサーくん』とかいう音楽CDプレイヤーとスーパーファミコンを同期させて音声を再生するという、「無理あるだろう」という周辺機器付き。そりゃ高くもなるわ(笑)。
で、なんで当時そんなにソフトが高かったかと言うと、一番の理由は「ロムカセットの原価」が高かったから。
メーカーは、任天堂からカートリッジの製造コスト(ロム容量が増えるほど跳ね上がる)を引かれ、さらにカートリッジそのものの原価を引かれるもんだから、定価を高くせざるを得なかったんですね。
しかしですね、当時を生きた人間だと、データ以外の側面が見えてくる。
そもそも当時、スーパーファミコンのソフトって定価で売ってなかったんですよ。
普通のオモチャ屋さんやディスカウントストアでは、2,000〜3,000円引きは当たり前だったんです。
なので、定価7,800円のソフトも、実際は3,800円から4,800円くらいで買えてたんです。
ねっ、何とか手が届きそうでしょう。
ファミコンの頃はソフトの当たり外れが激しかったから、面白くないソフトは1,980円から980円くらいに投げ売りされていました。
ところが、スーファミ市場になると「中古ゲームショップ」が幅を利かせ始めたから、値下がりに拍車がかかる。
すると、「面白くないソフト=安い」ではなく、「出回りが多いソフト=安い」に変わってしまったんです。
例えば、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』。
あれは紛れもない名作でした。でも、当時の中古価格はボロボロで、1,980円とかで投げ売り状態でした。
なぜだと思います?
当時、デパートの玩具販売コーナーなどで、任天堂による「オフィシャルショップ展開(任天堂商品普及会など)」というのをやっていました。そしてゼルダはその目玉だったんです。
オフィシャルショップだと発売日に潤沢に入荷するけれど、そうじゃない一般の個人商店とかには少ししか入らない。
ちなみにゼルダの定価は7,700円。オフィシャルショップでは過度な値引きを禁止したから、結構な値段で購入しなければいけない。
すると……
お店(オフィシャルショップ)での売れ行きが鈍る。
しかし、任天堂からはどんどん第2ロット、第3ロットと入荷してくる。
同時に、中古も市場に出回る。
市場価格(中古・一般店)が下がる。
でもオフィシャルショップは値引きがあまりできないから、新品が店に余る。
お店から苦情が出まくり、任天堂が渋々値下げを解禁。
一気に値崩れが起きるが、すでに市場には大量に余っている。
……という、気分が悪くなるような「負のスパイラル」を起こしていたんですね。
最終的には新品が1,480円くらいで売ってました。
当時の子供たちは、まるで株式投資のように「どのソフトが今いくらで、これからどう推移するか」をリアルタイムで把握していました。
あれは今思えば、経済を学ぶいい教材だったんだなと思います。