• 異世界ファンタジー

独り湯小話㉑㉒㉓㉔㉕

前回の続き! 自問自答形式で拙作「狩に染まれば生機械海」に来そうな質問に自問自答形式で答えていこうと思います。

「ちょっと何言ってるか分からない」という方は小話①を見ていただければ。しかしこの先、ネタバレが多分に含まれますため、「ネタバレはちょっと……」と思われる方はブラウザバック強く推奨します。殆ど配慮無しで語っていますので。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(ネタバレ防止線)








Q:「リーギュとテタンが出会った時、『心臓鳴らない』って言ってるのに最終的に心臓鳴ってない? 気のせい?」


A:気のせいではないです。しかしミスでもないです。テタンが暴走した際に「とくん――と脈打つ素核…………」と言っていますがこれはしっかり脈打ってます。音込みと考えて頂いて構いません。これは暴走したが故に、循環器である素核が熱暴走を起こし破裂しそうなほど中を血が巡っている、ということです。
テタンの中を流れる血に関しては少しぼかさせて下さい。一部ナイド森林で狩った分の突き匙が混じっているということだけ言っておきます。


Q:「『凶存』って〈這い灰〉の中に〈無限鉱〉溶かしてるけどそれって『無限鉱を傷つけた』ことにならないの?」


A:小話⑬~⑯で述べたことと重なってしまうのですが、『凶存』の持つ力は「命を重金属に変える力」です。
これを拡大解釈及び彼の捻じ曲がった共存思想が広がった結果、端的に申しますと「〈這い灰(凶存)〉の身体全てが〈無限鉱〉になってしまう」とかいう訳が分からない事態に陥ってしまいました。
誤解を恐れずに言ってしまえば「身体全てが〈無限鉱〉かつヒトの心臓かつ『素核』かつ『凶存』」です。意志の力で無限に〈無限鉱〉自体が増殖し続けているため傷つくもクソも無いですね。


Q:「律術の意味が分からないから基本だけでも教えて!」


A:基本の文法と一部の単語の意味だけ。

文法は律術、古律術関係なく≪動詞―対象A―対象B≫の順に書いています。
意味は「対象Bから対象Aの方向に動詞」的な感じです。一部パッションで書いているため納得できない所があるかもしれません。それは本当にすまない(ry
律術では例えば「E m t(動詞);(繋ぎ)c o l p s(対象A=状態)_(繋ぎ)r y(対象B=名詞)」です。
この際の意味は「全てを崩す光を排す」つまり「崩光、滲め」となります。
以下、ある程度の単語の意味です。決して正しい使い方ではないことを承知でお願いします。

・M e v = 所謂MOV命令です。上記で言う、BをAに移すイメージで相違ないです。
・A d n = 所謂ADD命令です。上記で言う、BをAに加えるイメージ。しかしM e vとは異なりBの存在は基本的に「ないもの」です。その性質上、具体的なものが来やすい感じはあります。
・l d = 所謂LD命令です。「,」で区切り、詠唱者に対象物を読み込みます。
・P p = 所謂POP命令です。直後に表した対象を律術上に生成します。P p は律術に組み込むため、そのまま放たれる詞に変化、流用して使われることが多いです。対してl dは読み込み、その場に直接変化をもたらすため、l dが読み込む対象は元から完成しています。


Q:「リオノアとテタンが生きる世界では文明はどのくらい発展してるの?」


A:場所によりけり、ですね。当然ながら世紀末的な、壊れた世界観でありますので「外」に居れば普通に死にます。そのため国や一部の街ではインフラが整備、公衆衛生なども案外きちんとしていたりします。
しかしながら、地形上躯械の侵入も許さないほどの安住地、生物(主に人間)にとっての理想郷みたいな場所もあります。そういう場所はやはり外界と隔離されているため、文明の発展は遅れがちですね。思いも寄らないほど古い文化や技術が人知れず残っている場所なんかもあるかもしれません。エルフの森的な。
庁国を代表例とする国は他国との連絡網があるのかと問われれば勿論あります。作中で公言した律術網によって成り立っているのですが、バカみたいに莫大な費用がかかります(技術的な関係で)。そのため民衆にまで広く普及している――ってほどではないと捉えていただければ幸いです。


Q:「人間以外の生物はどうしちゃったのさ!!?」


A:少数ですが生き残っている種族もいます。人間と比べ総数は四対一ぐらい。
ですが⑬~⑯で語った通り時を重ねて祖種の血自体が薄れてしまっているため、今や人間と姿形が殆ど変わらない種が多いです。
リーギュのように固有能力は変わらず健在。人間と比べれば多少躯械との立ち回りが楽です。
勿論ですが既に絶滅してしまった種族もいます。神獣系の大半は絶滅しています。
前述のように安全な場所を見つけてそこに種族ごと定住するか、国や街に溶け込み個人として生きるか、言ってしまえば「巨人」は前者、リーギュは後者に近いです。然しながら如何せん少数派、かつこのような世界観ですので、だいたい行き着くまでが悲惨です。行き着いてからも楽とは限らないのですが。


今回はここまで!

また会いましょう ^^) _旦~~

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する