三節4項「守り守られ守り合う」を投稿しました。8000ですごめんなさい
読書日記を書いても良いらしいのでとりあえず一番好きな本の事を書きます。
ジョシュア・スローカム著
「スプレー号世界周航記」です。
現在は中央文庫より文庫本が出ている…のかな?
1898年に初の世界単独周航を成し遂げた”キャプテン”ジョシュア=スローカムが残した船舶日誌を編集したもので、高橋泰邦氏による日本語訳がまた素晴らしいです。
全体的に船舶関係の専門知識が満載で、船に疎い者にはちんぷんかんぷんで進む部分もありますが、決してそれがメインではなく、スローカムが如何にそれについて熟知し、扱い方を知っているのか、という描写が淡々と進み、そしてその中で、彼が抱いた感想や思った事を綴る感じ。そしてその感想や表現がとてもユーモアに溢れていて、どんなに悲壮な状況下でも、どこかあっさりとした感想だけでそれを流してしまえばいいという前向きな姿勢に本当に感じ入るものがありました。
人種差別表現がひどい、という感想を持つ方もいらっしゃいましたが、あの…この本の時代…1898年ですよ(´・ω・`)その当時の、白人が世界をどういう見方で観ていたのか、現在とどう違うのか、を知るにはいい機会だと思えるんですよね僕は!
ノリとしては多分「オデッセイ」(リドリー・スコット監督)の感じが近いなと思っています。ああいうノリが好きな人には是非お勧めしたい本です。
残念ながらジョシュア=スローカムについては日本語版のwikiに項目がなく、この本で知った事の以上はなかなか調べられないのが残念です。