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……やってしまった

拙作「爆轟のマッドワイズマン」は、連載したものとしては二作目の小説です。しかも、初めてストックを少なめにスタートしました。おかげで随分と文章の腕は上昇しましたし、ストーリーをつくる力も向上したと思います。

 ですが一つ、失敗しました……。

 と、言うのもですね、このマッドワイズマンは時系列の途中からスタートするんですよ。話自体は4部構成。

1部:最凶の魔法使いの誕生と失敗
2部:大賢人の暗躍と仲間の獲得
3部:大賢人、敗北からの立ち直り
4部:大賢人、すべての克服と、新たな世代

熱心な読者の方ならお分かりいただけると思いますが、このストーリーは2部から始まり、「竜の章」は3部。つまり叡持君が敗北を経験するのが肝となっています(なお、初めの3部のプロットは現代ファンタジー、というかほぼ仮面ライダーだったことはここだけの話です。もちろんラスボス兼ダークライダーは叡持君)。

さて、なぜ2部から始めたかというと、1部にはヒロインがいなかったからなんですよ。もともとはお師匠様がヒロインとなるはずだったんですが、どうもヒロインとしては弱いな、と。逆に、魔導士はかなりヒロインとしてのポテンシャルが高かったんです(ちょうどこの時読んでいた小説に影響されたのもあります)。また、1部は僕が大好きな小説「ゲド戦記」の1巻を基にしていた、ってのもあり、小説の力をつけてから書きたかったのもあるんです。

……ところが。小説を書き、ストーリーを作るうちに気が付いてしまったんです。創作者には誰にも、得意な『型』というものがあります。……その型というのが……。

 めっちゃ強い女性と、いまいちパットしない、もしくは弱すぎる男性

 のコンビだったんです。なんてこった! 1部のストーリーはそのままじゃないか! 前作だってその組み合わせだったから書き上げたのに。だからトーマス&シーラとハヤテが主役っぽくなるんですよ(なお、このサブプロットを見せたときに友達から『絶対に本編を食って、最悪主役交代する』と警告されていたことはここだけの話です)。

しかもしかも、1部のストーリーを描いていないので、これを全部書かないといけないんです。なんてこった!

……さて、どうするか。一度本編と止めて、1部を別の小説として書いてみるか。悩みどころです。

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