読者の皆様、城戸仁左衛門です。
本編と続編の完結に続き、『式神さん』外伝の末裔たちの物語の公開直後から、早くもたくさんのハートと熱い応援をいただき、本当にありがとうございました。皆様のその迅速な反応(パルス)の一つひとつが、電子の海を渉って私の元へとしっかりと届いております。
本編、続編、そして外伝。宮坂や新堂渉、そして名もなき末裔たちの戦いを描いてきたこの『式神さん』のストーリーは、この外伝の完結を以て、大団円とさせていただきます。
最後に、作者である私から、この物語を愛してくださった大切な読者の皆様へ、どうしても伝えておきたい「真実のメッセージ」があります。
信じられないかもしれませんが、すべては一本の、目に見えない光の回路で繋がっていました。
ある日、私はネットで見つけた京都の『晴明神社』へと導かれるように足を運びました。参拝を終え、そのまま古い街道へと出たその先には、千年の伝説が眠る『一条戻橋』が佇んでいました。
何かに引かれるように橋の下へと降り、かつて晴明公が式神を封印したとされるその静寂に触れたあの日から、この二人の式神の物語が始まったのです。
その時、私は確信しました。
陰陽師の力とは、閉ざされた一子相伝の血筋(システム)のなかにだけ受け継がれるものではありません。
日常の理不尽に直面しても涙を流さず、怒りのオーラを消して無害な器のままでいること。世界のインフラのなかで真面目に生きる人々の平穏を、何よりも大切に想うこと。
それらの美しく、冷徹な『感性(バイタル)』を研ぎ澄ませた人間の元へ、千年の時を超えて式神さんはすっと寄り添い、無言の力を貸してくれるのです。
陰陽道とは、血ではなく「感性の伝承」に他なりません。
私の拙い文章を通じて、二人の式神さんの無言の品格、そして世界の理不尽を『逆さハック』で処分するカタルシスが、皆様の感性へと完璧に同期(リンク)できたのであれば、作者としてこれ以上の幸せはありません。
もし皆様が、これから先、法律の安全地帯から牙を剥く悪徳や、日常を汚す理不尽に直面したときは、どうか思い出してください。
怒りのオーラを消し、静かに佇むあなたのスマートフォンのひび割れの奥底、夢の静寂のなかには、今日も二人の白銀の鬼神が、無言のままあなたの日常を護るために佇んでいるということを。
これまで『式神さん』というストーリーを一緒に渉ってくださり、本当に、本当にありがとうございました。
皆様のこれからの日常に、いつまでも、本当に良い風が吹きますように。
城戸仁左衛門 拝