『怠け者、異世界で努力家になる。』のネタバレを含むので注意です!
まず前提として、この魔法が存在する世界において、商業組合、同業者組合、座などにあたる組織は、地球における同年代よりも影響力を持つことに失敗しております。
契約魔獣や魔法によって、都市間の輸送が比較的強いのも理由の一つですが……
根本としては、現実の世界よりも、圧倒的な武力を背景とした一方的な搾取がまかり通る期間が長かったからです。
税を求める貴族と商人の間で利害の一致も起こりませんでした。豪商の移住は制限が貸され、また他国への移住も難しい情勢で、利益は一方的に吸い上げられる体制でした。ボイコットを盾に権力者と交渉も出来なかったわけですね。奴隷かな? 魔法怖い。
封建社会なので領地を持つ貴族の権力が強く、監視の目がしっかりとしていて大規模な闇市場の形成も困難であり、ピラミッドの権力階級における最下層が協力をしても旨みが薄く、商業組合などが強く育たなかった結果、社会の成長(の過程)が抑圧されていました。(魔王との戦いを搾取の大義名分にもしていたよ! 怖いね!)特権階級と庶民の格差が、人々の団結によって埋まらなかったという設定です。
少し話は変わりますが、自分はギルドや座などを、特定の技能しかもたない労働者にあたる立場の人々が、自身や商品の価値価格を安定させて、利益を、生活を守るために作った組織と認識しており、またその崩壊が産業革命によってもたらされたと認識しています。
この作品では勇者によって突然にもたらされた魔道具の登場により、強制的に産業革命期に近い現象が起こっていて、より資本主義的な考えに、特権階級の人々が変化していっている……という設定で書いています。魔王討伐後の現在市場が比較的開放的なのもそのためです。
話を戻しまして。この作品における特許は、一部の有力貴族(この場合は金銭的な)の要求によって成立したものです。
封建社会において二番目に権力を持つ貴族が商人ギルドに唆され、自己の利益を追求するため(特許は年数制限があるため一時的なものですが)に、徒党を組んで王国(王家)に要求、飲ませたものとなっています。パワーバランスを貴族の団結で崩されたわけで、これからさらに王家の影響力は削がれていきます。現在は勇者の圧倒的な力で、治世が安定している……というところは、作中でもほんのり触れていますね。
ちなみに王家がこれらの要求を飲まざる得なくなったのは、圧倒的な武力を背景に貴族を従わせていた王家が、魔王との戦いで消耗させることで維持してきた、地方貴族との戦力差を維持しするため、軍備を整える金銭を求めて税をかけたことで、重商主義に変化したことも要因の一つです。自分たちの首を絞めたわけですね。
おそらくこの辺りことは作中で触れない予定の脳内設定なので書きましたが、舞台装置的に登場させた特許にも一応理由は考えてあるよ! 一応ね! というお話でした。
他に気になることがあったらなんでも言ってください!
酷いネタバレになること以外は回答するか、おかしい場合は再考訂正させてもらいます! \\\\٩( 'ω' )و ////