21日の閑話SSは超短め、子供たちはでません、ご容赦を。
唐突に性癖を暴露すると、作者は手フェチです。
長袖の袖口をきっちり止めていたり、逆に手首の骨が丸く見えていたりなどすると、魅かれます。不器用な手も、器用な手も好きです。
おまけSS。数日前のおまけSSと、第3章第7話まで読んだ方にだけ分かる内容です。閑話より長いおまけSSってどうなんだ。
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祭りから戻った次の日、四々彦はベッドから起き上がれなかった。
約束の焼きそばは、こはくと深夜に進呈する羽目になった。
真面目に本部にいたのに、とぼやいた四々彦に対して、秋山は、屋台ではないが、焼きそばを作ることにした。
油ものは制限しているが、約束は約束である。
祭りの数日後、八雲邸の庭には、大きな鉄板が持ち出されていた。
朝からしっかり磨き上げられ、油も塗り込まれて、つやつやになり、火にかけられている。
「──いや、食べ損ねたのは確かだけど」
片側で秋山は、イカを焼いていた。
逆側で、篠原が、野菜を炒めている。
松葉と、槙野と、こはくと、深夜と、ちょっと照れくさそうな零一が紙皿を手にしていた。
そう言えば、零一も外回り組にいたかと、四々彦は思い出した。
「人数が増えましたので」
この面子で焼きそばだと、ちょっと当主としては振舞うものがみみっちいかと思ったのだが、みんなニコニコしている。
まあ、いいか。
篠原が、小麦粉や米粉を使用しないソースで炒めた野菜を、松葉の皿に取り分けた。
「松葉さんの分はこちらですよ」
「有難うございます」
「それ、ソース味の野菜炒めじゃねえか?」
槙野は呆れるが、松葉は重々しくうなずく。
「雰囲気は楽しめます。祭りの振替休日ということで」
「どんな振替だよ。一滴も飲まずに酔ってんのか?」
深夜が笑い出した。
こはくが「さっきのお菓子……?」と、テーブルにあった包み紙を見ている。
確か鈴木院長からのお中元だから、松葉のアレルギーはクリアしてると思うんだが。
「松葉さん、アルコール5%って出てます」
「洋酒のアレルギーはありません。許容範囲です」
「お前、それですっ飛ぶのかよ!」
槙野は心底呆れている。
まあ、松葉が倒れそうであれば、篠原が事前に止めている。
たまに羽目を外す、というにもささやかすぎる酔っぱらいだ。
真面目過ぎる松葉としては、可愛いものではないか。
深夜ちゃん、まだ笑ってる。
零一が、食べようとしていた菓子を、包み紙を解かぬまま、そっとテーブルに戻した。水を差しだして飲ませようとしている。
君、将来は笑い上戸かな。まあ、零一君がいるし、大丈夫だろう。
秋山が焼きそばをほぐし、篠原が野菜を合わせる。
ソースと、少しだけ足されたラードが立てる香りが、庭一杯に広がった。
焼きそばが、均等に分けられてゆく。
「昔はもっと大盛だったよね」
「人数が、増えましたので」
息子たちに、後でこの光景を送っておこうか。
いやいや、里心をつけてはいけない。
どうせ、来春の祭りには戻りたいとか言っていた。
「……うん、悪くない」
「はい」
イカが少し多めに入れられた焼きそばが、四々彦の目の前にも置かれる。
まだ空いている秋山の紙皿に、三年ぶりのいつも通り、焼きそばの半分を四々彦は取り分けた。
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絶対焼きそばの写真を撮って息子たちに飯テロするなあ、と思います。
タイムリーにペヤングからいか焼きそばが出たらしいですね。笑った。