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面接

正直なところ、君の能力にはかなりの期待をしていたよ。
タザキ社長は目を細めて私を見つめた。

にこやかに見える口調とその目尻のシワとは対象的に、鈍く光る眼鏡の銀縁は、言葉とは間逆な確実な裏腹さを孕んでいる。

社長がスラッとした足をゆったりと組み換えた瞬間に、空気がぴりりと締まる。


「‥何がおっしゃりたいのでしょうか。答えられる範囲でお答えしますので、はっきりと、私に仰ってください」

溜飲を下げならがも、ぐっとタザキ社長を見つめ、私は食い下がった。

一瞬の間を置くと、息を呑んで、私は切り出した。

「‥確かに書類上での成績は伸び悩んでいます。しかしながら、これ程仕事に情熱を持って働いている者はいないと、私ははっきりと言えることができます。ヨシダから何をお聞きしたのかはわかりませんが、もう少しだけ、お時間をいただくことはできないでしょうか。」

脳裏に浮かぶのは日々日々重ねた小さな努力だ。確実に私は尽力を尽くしている。‥確かにヨシダのように、表面だけ取り繕ったような器用さも、数字を作ることも、上層部に取り入る狡猾さもない。

‥ヨシダめ、一体何を社長に吹き込んだんだ。

悔しさに、指先の血色が消えるほど拳を握りしめる。

ヨシダの本性を知っていれば、こんなことにはならなかった。


‥って感じのとこで目が覚めた。
はー。夢でも仕事してるわ。
つーかリアルだったわ。
今、まじで仕事がこんな感じです。

株のことなんか考える余裕もない。
彼とは喧嘩ばっかり。
もう社会に揉まれない彼に嫉妬してる部分もある。

仕事で辛いほどに、その差が明確になるからね。
まあ彼はサラリーマンの方が身の保証もあっていいんだよ
俺だって日々の株価に怯えるだよとか
取ってつけたように言うんだけど。

最近の経済実態とは離れた株価にもなんだか腹立つし。
(もろに被害を被ってるサービス業小売業ですし)
営業時間短縮しながらも普通に接客してるので
感染のリスクが怖いです。
最近ストレスだと思いますが
なんだか微熱っぽいし、呼吸がしづらい。
休めるものなら休みたいです。
もうずっと家族には会っていません。
自身がクラスターみたいなことになっていたら
と、本当にそればかり考えます。
完全な休業にしてほしい。。

溺れるように苦んで死ぬ肺炎はなりたくないです。
お客様やその家族や大切な人の命や健康を危険に晒したくはないです。
怖いよ怖いよ。ほんとうに。
むしろ開けてくるからお客様来るし。
営業短縮したからめっちゃ忙しいです。
危機感ないんじゃないかと思いますけど。。


‥株は、半値ほどになった日本株の個別と
20%もプラスになってる米国インデックス。

大底が来ても拾うのって怖いんだな、と思いました。
もっと買っときゃなんて思っても
実際食指は動けないんだなと。

歴史的な(暴落相場の)瞬間だよ、これを乗り越えて真の投資家として成長しなさいと
ここでやめる人は多いけれども踏ん張りどきだよと
そう言ってた。

とりあえず長期で持てる企業以外は損切り。
初めて今までの利益を飛ばすレベルで、した。

そして米国のインデックスを購入。
あそこでビビらずもっと買っとけば‥というのは後の祭りである。

とはいえ、あれから最近は株にあまり興味なし。
株はお休み中です。休むも相場、と言っておこう。
いやでもほんと実体経済ボロボロ。やばいって。
なんで上がってんの理解不能。

どーのこーの解説されても全く納得いかないんだが。
正直なところ、彼がいなかったら退場してるタイプかもしれないね。

子供の頃肺炎やってるので怖いですほんと。

災害に世界規模の疫病続きなんて
神の力か地球の怒りか黒い陰謀論なんて
週末思考になるのは仕方のない部分かも。


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