みて!時計買った、とご満悦の彼。
ほうほう、…ってまたアマ★ンか!
生活に浸透しすぎだろ!
アマ★ンでも評価がすごく良かった!とのこと。
3千円くらいの時計をうっとり見つめてやんの。
てゆーかサイズ調整私がやってあげたんだけど。
そんなのもできねーのかよ、不器用すぎだわ。
てゆか億り人なのに3千円の時計…とけい…とけい…。
いや別にウン十万とか買えなんていってないよ。
でも3千円よりはもう少しいいの買って、長く愛用したほうがいいんじゃないのかな。
年収200万以下の私の時計でも3万位だよ。
気に入っててずっと使ってるし。
あんまり安いとすぐ壊れそうだしすぐ飽きてコスパ悪そう。
…数日後。
「お洒落な友達に、いい時計してますね!って言われたよー!」
嬉しそうな彼。いやでもその友達、あなたが投資家って知ってる人じゃん。
「投資家がつけてる時計」だから高そうに見えただけじゃ…。
さらに数日後の同伴の飲み会の席にて。
男同士のいい時計してるね、のわけわからん褒め合いが始まる。
私は知ってるんだ…彼が3千円のアマ★ンウォッチだってことを。
あー、知ってます?〇〇さんの時計さー
私が口をはさもうとしたら焦ったような顔をして話題に入れないようにされる。むっ。
あれ?それで爆笑オチとかじゃないの?
どうやら安い時計を高く見られているのを楽しんでいたようだ。
めっちゃバラしたい気持ちに駈られる。
しかしみんなの前で彼を笑い者にするのもなあ、とちょっと冷静になりやめる。
それから半年もしないうちにその時計は壊れて動かなくなった。
だから言ったのに。
余裕ができたら少し高いの買ってあげるかな。