こんばんは、KEENです。
というわけで、「檻の中の魔女」完結しました。
文字数にして87,000字。カクヨムコンに応募しようと思っていたのですが、10万文字には届きませんでした。引き延ばそうと思えばできるのですが、これ以上書いても蛇足になってしまうので、これで完結とします。
それにしても、メインキャラが主人公以外ほとんど死ぬという、作者にとっても意外な結末となりました。私は物語を書く時、舞台を用意してキャラには好きに動いてもらうのですが、結果、こうなった次第です。特にカレリアについては、何とか生存ルートに導けないかと四苦八苦したのですが、だめでした。これはもう、作劇上の必然というか、大げさに言えば運命ということなのでしょう。作者としては、死んでいったキャラたちの冥福を祈るばかりです。
さて、この作品には一つテーマを持たせています。
それは、「悪人を殺すことは善か悪か」。バイ・ザーンは必要悪だと思っていて、ロードは当初、はっきりと悪だと思っていました。ですが冒険の中で、ロードの考えは徐々に変わっていきます。私としては、冒険を通じてロードに答えを見出して欲しかったのですが、12歳の少年には荷が重かったようですね。リカルドの一件があって今までの考え方に疑問をもったものの、バイのように必要悪だと納得するには至らなかったようです。彼が本当の答えを得るまでには、まだ人生経験が必要なのかも知れません。
ここでお断りしておきますが、バイの考えは作者の考えとは一致しません。あれはああいう考え方をするキャラクターであり、決して作者の分身ではないのです。私の考えは…って、やめておきましょう。作者とキャラクターでは生きる世界が違いますから、比較するのもあまり意味がありません。
最後に、予告を。
この作品には隠されたサブタイトルがあって、「TREASURE HUNTER 0」といいます。「TREASURE HUNTER」とはロード・ハーンというトレジャー・ハンターの冒険を描いたシリーズです。そう、この作品に登場したロードですね。18歳になった彼の冒険を、次は描こうと思っています。
題して「TREASURE HUNTER~反逆の王子~」、お楽しみに!