最終更新:第35話時点
注意:ネタバレあり。初読の方は必要になった時だけ参照推奨。
これまでの旅路
第0章(第1話~第3話)
交通事故で命を落とした捻くれ者の日本人、黒谷 信《クロタニ マコト》は、死後に光の女神セイヴと出会う。
彼女に救われた信は、フィデス・アトルムとして、異世界アルターへ転生することになった。
第1章(第4話~第12話)
黒谷 信がフィデス・アトルムへと転生してから、五年の月日が流れた。
ある日、フィデスは気まぐれから、幼馴染であるレクス、アルボル、マルムと共に、村の近くにある遺跡へ向かう。
その遺跡で、彼らは封印されていた春の大精霊ウェールと出会う。
彼女の真名を知ってしまったことや、封印を解くための一連の出来事を経て、フィデスはウェールと「ずっと一緒にいる」という契約を交わす。
また、この過程でレクスは聖剣を、フィデスは魔剣を手にすることになった。
第2章 前編(第13話~第23話)
さらに五年が経ち、十歳となったフィデスは、レクスと共に村の近くで黒ローブの輩に襲撃されていた一行を救出する。
その一行の中心にいたのは、この国に存在する四大公爵家の一つ、オラクルム家の令嬢であるプルヴィア・オラクルムだった。
その後、フィデスはプルヴィアとの会話で盛大に対応を誤り、彼女から強い興味と執着を向けられることになる。
結果として、フィデスは渋々ながら、レクス、そして自ら志願したフロースやローサと共に、プルヴィアの王都までの護送に協力することになった。
また、護送に際して身分証があった方がよいという理由から、フィデスたちは冒険者登録を行う。
その流れで初めての依頼をこなすことになり、ゴブリンの巣で現実の残酷さを知ることになった。
第2章 中編(第24話~)
プルヴィアを護送するため、フィデスたちは王都へ向けて旅立つ。
道中では、悪徳領主を叩き潰したり、流れで闇組織を壊滅させたりと、面倒事に巻き込まれながらも、どうにか旅を進めていく。
その中で、フィデスたちは少しずつ互いへの理解を深めていった。
しかし、再び黒ローブの輩に襲撃されたことで、彼らの正体や目的、そしてフィニス村が既に壊滅していたことが発覚する。
その事件の中で、フィデスは両親と幼馴染二人を自らの手で介錯することになった。
その後、フィデスが多くの隠し事をしていたことや、彼自身の抱える絶望について、レクスが問い詰める。
それをきっかけに二人は大喧嘩となり、フィデスとそれ以外のメンバーの関係には、大きな亀裂が入ることになった。
人物録
フィデス・アトルム/黒谷 信:
初出:第0話
黒髪黒目の少年。中性的な顔立ちで、素材はいい。
本作の語り部 兼 自認終末兵器タイプのラスボス系主人公。
偶然にも発現させた異能が原因で、天界の問題に巻き込まれた哀れな転生者。
セイヴ:
初出:第1話
金髪碧眼の美少女。実は白いベールを冠り、露出が殆どない白色ワンピースを着ている。
地球にて人間の転生を担う光の女神。
主に人間族が信仰している神々の中でも頂点に君臨する七柱の神々の一柱。
フィデスを転生させた存在であり、彼のことを大層気にかけている。
レクス:
初出:第5話
金髪蒼眼のイケメン。男性寄りのイケメンで、服装を変えれば、貴族の子と言っても納得できるレベル。
フィデスの親友兼幼馴染の一人。
今作の勇者ポジションの存在であり、聖剣の所持者。
ウェール:
初出:第6話
灰色寄りの銀髪ウェービーロングヘアの赫眼美少女。パット見だと大体16歳ぐらいに見える。
フィデスが契約した春の大精霊。
主に妖精族と一部の人間族が信仰している精霊の頂点に君臨する四大精霊の一角。
数千年の封印の果てに一人朽ちる所をフィデスに救われ、以降彼を弟のように可愛がっている。
フロース:
初出:第5話
白色寄りの銀髪ストレートロングの蒼眼美少女。可愛らしいというよりも、美しいタイプ。
フィデスの幼馴染の一人。
3歳のときにフィデスから貰った白いマフラーがトレードマーク。
フィデスに恋慕の情を抱いており、片思い歴はおよそ7年。
ローサ:
初出:第5話
金髪の右サイドテールの蒼眼美少女。美しいというよりも、可愛らしいタイプ。
フィデスの幼馴染の一人。
レクスの妹であり、フィデスの良き理解者。
3歳のときに、フィデスから青薔薇の髪飾りを貰っている。
プルヴィア・オラクルム:
初出:第15話
水色髪左サイドテールの金眼美少女。実はフィデスよりも身長が高い。
フィデスたちの出身国であるグローリア王国の四大公爵家の一つ、オラクルム家の令嬢。
貴族の権威が一切通じないフィデスに対して、並々ならない執着を抱いている。
リデレ:
初出:第15話
赤髪ミディアムヘアーの蒼眼美少女。凛とした雰囲気がある。
プルヴィアに仕えるメイドであり、幼馴染。
プルヴィア一行が黒ローブの輩に襲撃された際、レクスに助けられて以降、彼に恋心を抱いている。
フィデスには些か辛辣。
ピエタス:
初出:第15話
プルヴィアに仕える騎士の一人。
辺境貴族の三男坊で、フィデリスとは同期。
フィデスに礼儀作法と一般常識を教えた兄貴分。
フィデリス:
初出:第15話
プルヴィアに仕える騎士の一人。
元冒険者で、ピエタスとは同期。
フィデスに剣術と女の扱い方を教えた兄貴分。
魔神/ブラスフェマス:
初出:第9話
全ての元凶。社会派系の魔王。現在は赤い月に封印されている。
ウェールの父親の肉体を乗っ取り、神霊へと至った彼女の大叔父。
彼が神霊へと至る過程で、この星の生物が変異した結果として誕生したのが魔物。
エージス・アトルム:
初出:第4話
フィデスの父。元Aランク冒険者であり、フィニス村出身。第35話時点ではフィニス村壊滅により死亡。
アモル・アトルム:
初出:第4話
フィデスの母。元Aランク冒険者であり、クレド教国のアトルム侯爵家出身。第35話時点ではフィニス村壊滅により死亡。
アルボル:
初出:第5話
フィデスの幼馴染の一人。フロースの兄であり、アルの愛称で呼ばれる。第35話時点ではフィニス村壊滅により死亡。
マルム:
初出:第5話
フィデスの幼馴染の一人。アルボルに想いを寄せていた少女。第35話時点ではフィニス村壊滅により死亡。
ノスフェラトゥ:
初出:第29話
インウェルサ教に属する吸血鬼族であり、吸血鬼の王国の宮廷詩人。第35話時点ではウンブラと共に消滅。
ウンブラ:
初出:第32話
悪魔の一体。ノスフェラトゥと融合していた存在であり、世間には暴食の悪魔として知られる存在。第35話時点ではノスフェラトゥと共に消滅。
用語録
ジョブ:
魂魄の傾向を示すパラメータ、或いは中身の傾向に合わせて器の機能を最適化するシステムの名称。
レベル:
器の強化段階を示すパラメータ。
ステータス:
キャラクターの能力値を示すパラメータ。
魔力適性:
サブステータスの一つ。魔法・祈祷の効果量に直結。性格により決定される。
耐性:
サブステータスの一つ。物理耐性(外部・物理)、魔力耐性(外部・魔力)、状態異常耐性(内部・物理)、環境耐性(内部・魔力)の計4項目が存在する。
スキル:
魂魄に刻まれた特定動作のアルゴリズム。行為を反射的に行えるまで繰り返すか、上位職へジョブチェンジすることで取得できる。
魔法:
論理で魔力を運用するスキル。
祈祷:
認識で魔力を運用するスキル。
異能:
世界の理を外れたバグ。認識と現実の乖離による「捻じれ」が魔力により顕現した力。
大きな絶望を味わったことで発現し、幻覚・妄想が具現化した異能である「災禍」、小さな絶望の積み重ねが臨界点に到達することで発現し、内面的欠陥(才能)が具現化した異能である「禍福」の2種類が存在する。
究明ノ瞳:
作中では鑑定眼(仮)と呼ばれていた禍福タイプの異能。
対象の本質を見抜く魔眼であり、対象の概要を文章形式で捉える事ができる他、発動した瞬間を捉えることでアルゴリズムの要点を掴み、スキルを取得することができる。
概要を捉える際に、対象の真名を知ることが出来てしまうことが、発現者であるフィデスから平穏を奪い去った。
異能者《デーモン》:
異能所持者を示す名称。生きる天災として、畏怖される存在。
人間族:
人類にカウントされる種族の一つ。俗に言うヒューマン。
妖精族:
人類にカウントされる種族の一つ。俗に言うエルフ。古代妖精族とは別種族。
小人族:
人類にカウントされる種族の一つ。俗に言うドワーフ。古代妖精族の成れの果て。
魔人族:
人類にカウントされる種族の一つ。俗に言う獣人。吸血鬼族はコウモリの獣人に該当。
霊的存在:
俗に言う上位存在や超自然的存在。記号によって切り取られた概念を、自らを構築する器とする存在。
消滅しても、輪廻の輪へと帰り、復活することができる。その際には、記憶や能力は引き継がれるが、精神性は異なるものとなる。
真名:
霊的存在を構成する核とも言える記号。
真名を知る者に命じられれば、その命令が存在定義に含まれてしまう。
仮名:
世間一般に知られている霊的存在の名前。
神霊:
霊的存在の一種。俗に言う神様。全知全能というよりかは、八百万の神々に近い。沢山いる。
精霊:
霊的存在の一種。古代妖精族により生み出された人工神霊。大精霊はいわゆる最高傑作、あるいは女王個体に近い存在。
天使:
霊的存在の一種。神霊に仕える奉仕種族。
悪魔:
霊的存在の一種。欲望を知り、神霊へと反逆を起こした天使。本体は魔神同様、赤い月に封印されている。
魔神とは主従にも似た協力関係にある。
死霊:
霊的存在の一種。俗に言うアンデッド。魔力の力で死を克服した存在。
道具:
魔力を宿さない通常の道具。
魔具:
魔力を宿す道具。外部からの充填が必須。
神具:
魔力で構成された道具。自動で魔力を回復する。
魔剣:
正式名称「SG-4106 Mark.0」。魔神がフィデスに与えるために作成した神具。複数の異能を宿し、使うほどフィデスの魂魄と融合していき、最後には彼自身が魔剣と化す。
本質的にいえば、これは武器ではなく記録装置。異能で外部の情報を取り込み、所有者の魂魄へと情報を流し、刻み込む。自動バックアップ機能搭載の外付けハードディスク(取り外し不可)みたいなもの。
聖剣:
正式名称「SG-4106 Mark.V」。ウェールの父親が魔剣所有者に対抗するために作成した神具。アニマというOSが搭載されている。
アルター:
本作の舞台。球体に近い楕円形の惑星。地球とは異なる宇宙に存在する。5つの大陸と4つの海域で構成される。
資源が豊富で、動物の代わりに魔物が蔓延り、人類以外にも多種多様な知的生命体が存在している。
また物質の制約を超越した存在、いわゆる霊的存在も観測されている。
ミディアム大陸:
世界の中央に存在する大陸。地域により環境が異なるが、大半が平野で構成されている。大半の知的生命体はここで暮らしている。
グローリア王国:
人間族が住まう国家の一つ。
ミディアム大陸の西側に存在し、人口世界最多の国である。
血統思想が強く、平民に対する貴族からの差別意識は非常に強い。
太陰帝国:
人間族が住まう国家の一つ。
ミディアム大陸の東側に存在し、技術力は人間族が住まう他国家よりも群を抜いて高い。
ナトゥラ公国と非常に仲が良く、技術交換を頻繁に行っている。
クレド教国とは犬猿の仲である。
クレド教国:
人間族が住まう国家の一つ。
ミディアム大陸の中央に存在し、人類史上最長の歴史を誇る。
伝統と教義を重視し、人間族と神霊以外の全種族に対する差別意識が高い。
太陰帝国とは犬猿の仲である。ちなみにデーモンは見つけ次第、即刻処刑対象とされる。
アニムス聖王国:
妖精族が住まう国家。
ミディアム大陸の南側に存在し、世界樹内に住居を持つ。
自然との調和を重視し、精霊を信仰対象としている。
自然を材料としか見ていない傾向にある太陰帝国やナトゥラ公国とは敵対関係にある。
ナトゥラ公国:
小人族が住まう国家。
ミディアム大陸の東側、太陰帝国とクレド教国の境にある山脈中に存在する地下帝国であり、技術者の楽園。
技術美派と芸術美派と実用性派の3派閥が存在し、日々腕を競っている。名産は酒。
フルクトゥス共和国:
魔人族が住まう国家。
ミディアム大陸の北側に存在し、陸地の7割が死滅した無法地帯。
日々天下統一を果さんと各部族が戦争に明け暮れており、共和制を採用したのは上に他の誰かが立たれるのが嫌だからである。
身内同士で争っているから均衡が保たれているが、彼らが一致団結した場合、他国家の全てを敵に回しても勝利できる。
インウェルサ教:
フルクトゥス共和国に本堂を構え、悪魔崇拝を教義とし、魔神復活のためと称して各地でテロ行為を行うカルト宗教。
そして、プルヴィアを襲撃した者たちが所属する組織でもあり、この物語を通してただの一度も相容れることなく、敵対し続ける勢力。
フィニス村:
グローリア王国の最北端に位置する村。フィデスたちの故郷。第35話時点では壊滅済み