『経験値100倍の最弱冒険者 ―成長率Eと鑑定された俺だけが、塔を最速で登れる―』
本日の更新で第三章が完結しました。第30話は前編・後編の二本立てで、あわせて一話です。後編まで読んでいただけると嬉しいです。
第三章だけで約29,000字。第1話からだと約78,000字になりました。
第二章の完結を書いたのが、ちょうど十日前でした。
■ 十日前に、こう書きました
第三章は、強くなれなくなった主人公が、どう勝つかの十話です。
同じ日に、ここから主人公のレベルは上がりません、とも書いています。
成長が止まる話に十話も付き合ってもらえるとは、正直なところ思っていませんでした。
今日で、その十話が終わりました。
あのとき書いた言葉は、比喩ではありませんでした。
第30話まで読んでくださった方には、たぶんもう伝わっていると思います。
■ 九回外して、十回目に届く。その形で、第三章を書きました。
第21話から第29話まで、この主人公は、探していた勝ち方に一度も届いていません。
剣が通らない。傷が塞がらない。文字が読めない。踏み込めない。楔を落として逃げる。二百回外す。三寸ずれる。
これは意図してそう書きました。
勝ち方を一つ失った人間が、次の勝ち方を手に入れるまでには、それだけの回数が要ると思っています。
一回や二回の失敗で新しいやり方にたどり着く主人公を、私は信用できませんでした。
九回外して、十回目に届く。その形にしたかったのだと思います。
■ 第25話の題について
第三章で一番長く迷ったのが、第25話の題でした。
「石の目」という題ですが、あの回で主人公は、その目が見えません。
見えないまま塔を出て、そこから残りの話を使って、見えないなりの方法を探すことになります。
この主人公には、特別なものが見える力を与えていません。今後も与えるつもりはありません。
彼にあるのは、数えることと、並べることと、外し続けることだけです。
見えないまま数え続ける話を、あと七十話ぶん書きます。
■ 明日から第四章です
第31話から、第四章「四十一の値段」に入ります。
レベルは四十のまま、第四階層へ入ります。
そして、そこは一人では入れません。
■ 最後に
第21話を出した日、ここで読者が減ることは覚悟していました。
それでも、第30話まで来てくださった方がいます。
この作品は、いま★とフォローの数でしか見つけてもらえない場所にいます。
ここまで読んで続きが気になった方は、★を一つ置いていってもらえると、次の人の目に留まります。
応援も、しおりも、コメントも、全部こちらから見えています。一つ増えるたびに気づいています。
九話続けて主人公が勝たない章に付き合ってくださって、ありがとうございます。
続けられているのは、読んでくれる人がいるからです。それ以外の理由はありません。
第1話から読む → https://kakuyomu.jp/works/2912051605592214047/episodes/2912051605648786910
第二章のはじめ(第11話)→ https://kakuyomu.jp/works/2912051605592214047/episodes/2912051605960621841
第二章の最終話(第20話)→ https://kakuyomu.jp/works/2912051605592214047/episodes/2912051606099367066
第三章のはじめ(第21話)→
https://kakuyomu.jp/works/2912051605592214047/episodes/2912051606284714376
第三章の最終話(第30話 前編)→
https://kakuyomu.jp/works/2912051605592214047/episodes/2912051606392453810
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第四章も、よろしくお願いします。