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イネちゃんの物語解説 2

わかりにくいところを説明しようかと思って始めた解説ですが、今更第二回となります。
それで今回の内容は『魔法』についてにしようかと。


Q:劇中それなりに魔法が出て来るけど、よくわからない。

A:イネちゃんの世界には複数の魔法系統が存在します。
  1:主に人類種が使う魔法
  2:主にエルフが使う魔法
  3:使う存在が少ない魔法
  4:上記の複合

 と、大きく分類するだけでも3つ存在しています。
 今回は大きな分類だけで細かな歴史、内容については解説しませんが(作っていない部分もあるので)それぞれのメリット・デメリット、制約について語っていきます。

 1:人類種の魔法は数学である。
  所謂『術式』であり、学問として成立する分野となります。
  それゆえに柔軟性が高く、カマドに火をつけたり、それこそ戦場全域を火で包むこともできる魔法です。
  ただ便利なだけならば、この魔法大系だけが発達していくわけですが、残念ながらこの魔法には触媒が必要です。
  この触媒は最も安価なもので『小麦・稲』等の食料品に辺りますが、これを安定供給できるのはヌーリエ教会だけであり、研究機関で使われることはなくはないが、毎年の供給量と相談になってしまうので基本的に高価であっても『宝石』や『特殊な道具』が使われます。
  特殊な道具とは、エルフやドワーフが種族に伝わる手法で作られた道具が、たまたま壊れない触媒として使える。というだけです。高価なのは足元を見られるためなので、エルフ等と仲が良い人の場合無料でやってもらえることもなくはないですがレアケースとなります。
  ちなみにキャリーの杖はこのケースで、ミミルが作ってあげたものになります。

 2:エルフの魔法は自然である。
  自然に語りかけることで力を貸してもらう魔法になります。
  人類の魔法とは違い世界そのものから力を借りるため、基本的には大規模なもので、最も規模が小さいものでも治癒魔法で個人単位ではあるものの、実はお願いをしなければかなり広範囲の魔法になってしまい、効力も下がってしまうため、念を押して結構手間だったりする。
  触媒は必要ないものの、自然の機嫌で発動条件などもかわるので、確実に発動する人類の術式魔法と比べると不確実である。

 3:使う存在の少ない魔法は精神魔法である。
  魔族と呼ばれるいくつかの種族の中でも使えるだけの魔法である。
  とだけ聞けばかなり強力なもののように聞こえるが、イネの世界の住人は基本的にこの魔法に対しての耐性を備えているため、よほど強力な存在でなければまともに魔法の効果を与えることができない。
  尚、イネちゃんの世界ではない、異世界であるのならば話しは別で、高確率で影響が出る……らしいが、現時点で使われたことはない。
  現在、この魔法が使えると確認できているのはヌーリエ教会にしか居ない。

 4:複合について
  劇中にリリアがジャクリーンに使用した治癒魔法については、触媒と祈りを通じて、女神ヌーリエの力を借りるものである。
  つまり、願いを届けるプロセスは術式であり、これは神官以上であるのなら基礎的な学習要項なので特別なものではないが、女神ヌーリエの力を純然に借りられるかはまた別問題である。
  ただそれゆえに唯一無二と言って良いほどの効果が発揮でき、阻害されることは無い。


 効果の度合いでいえば銃と比べれば利便性は低いが、魔法のほうが広範囲における影響等はかなり高いものである。

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