二代目勇者の相談役(旧タイトル:勇者後方支援隊)の42話についてです。
どちらかというと、読んでくださった向けです。
この回、自分のでも記録しておきたいと思い近況ノートで書くことにしました。
執筆において苦戦する話、というのはいくつもあります。
第一話や、主要キャラの登場回、山場などなど。
けれど42話は別の意味で苦労しました。
それは筆者の意図が誤って伝わってしまうのではないか、というものです。
私は、小説や物語というのは楽しんでくれる読者の受け止め方を尊重すべきだと思っています。
とはいえ作者は作者で、自分の意図が誤解されることは防いでいくべきです。
42話は出発パレードを舞台に、歳を重ねるにつれ感情が動かなくなった男が、若い子たちと触れ合うことによって変化するのを描いています。ここが話の本筋です。
一方で、どうしても反対派の行動が目立つ回でもありました。
現状ランキング順位の低い本作を読んでくださっているプロ読者の皆様は大丈夫でしょうが、読む人によっては作者の政治思考を強く出しているように読めるのでは? 歪められて理解されてしまうのでは? という懸念がありました。
それを防ぐために、何度も調整を行いました。
長くなりすぎると余計に政治思想の話をしているように読めるため、大きくカットも施しております。
賛成や反対という話ではなく、そもそも声をあげる行為と線引きしてしまっている……
その面を強く感じられるように執筆したつもりです。
42話のタイトルも『枯れ草と慈雨』にし、クロムの内面の話というのが伝わりやすいようにしました。
言い換えると、ここでもし『2つの熱狂』というタイトルにしていたら、思想的な話を中心に据えたかった……ということになるかもしれません。
とはいえ難しいことに……!
本作は政治的な話が多いです。政治というのは思想と切り離せません。
勇者の遠征というものに、多くの思惑や外因が絡むものとして描いていますし、今後も続きます。
またどこかで同じような苦戦をすることになるだろう……なんて思っています。
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次回の更新は28日(水)でなく、27日(火)を予定しております。
第一章の最終話にあたります。
今後もお愛読いただけますと幸いです。