ああっ……
「優しき千年帝国」投稿を初めてしてしまいました。
「モブ令嬢の旦那様~」外伝の「鬼姫編」も投稿が停滞しているというのに……。
この話。
私が就職後に漫画を描く時間が取れなくなって、小説書きへと転向しようとした時に、小説用として初めて考えた話です。
「モブ令嬢の旦那様~」の舞台でもある『七竜世界』の雛形は、この話を思いついた時に出来ました。
大陸の中央に円環山脈という山脈があって竜王が世界を管理しているという設定は、その当時に既に生まれていたのですが、この作品自体には青竜王バルファムートの名前が出てくるくらいで、彼らは出てこなかったりします。
今作中では、王子の名前が『ユージオ』となっています。
「モブ令嬢の旦那様~」の中ではフローラが『ユージス』と言っていますが、これはその地方で、ユージオという名前の人が多い事から、時代が下がるに従って大悪を犯した彼の名前が歪めて伝えられた結果でした。
この話は出だしで分かるとおり、終着点の決まっている悲劇です。
正直私としては書くのが難しい(気分的にも技術的にも)と感じる話なので、長らく封印していました。
ただ「モブ令嬢の旦那様~」を書いる最中に、この作品の主人公シルヴィアと、彼女の愛した相手、ユージオ。
この二人が処刑された後、再び二人の魂が千年の時を経て巡り会った。それがフローラとグラードルなのではないか?
なんだか、ストンとそんなふうに思えたんです。
そう思えたら書けそうな気持ちになって来て、その気持ちが溢れた結果。今回の投稿となりました。
物語としては、たぶん6万字前後くらいで決着が付くと考えています。
ちなみに読んでいればすぐに判ってしまうと思いますが、どちらがどちらの生まれ変わりか考えてみても面白いかも知れません。