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「最強ギルドの解雇録」――「4-070. プロポーズ」についての補足

こんにちはこんばんは。R・S・ムスカリです。

本日更新された「4-070. プロポーズ」についての補足です。
※この記事には4-070までのネタバレを含みますので、ご注意ください。








本話において、クリスタもジルコと同様に
自分史の館で未来を体験していることが明かされました。
しかし、ジルコもクリスタもそれぞれ「相手に殺される」という結末を視ています。
この矛盾は、二人が自分史の館に訪れた時期が異なることに起因します。


時間軸を記すと、

【1】
クリスタは、ジルコより先に自分史の館へと訪れました。
その時に彼女は自分がジルコと戦い、殺される未来を視ています。

【2】
ジルコが自分史の館に訪れるのは【1】の数ヵ月後で、
彼はクリスタに殺される未来を視ています。


上記【1】を体験したことで、クリスタは未来の出来事を知ります。
そのため、独自に死を回避する準備を進めます。
具体的には、本話で語られた「あなた(ジルコ)に有利な条件」を潰す行動です。
(それについて本話では詳しく言及されておりませんが、五章以降にて示唆されます)

その結果、【2】の時点でジルコがクリスタに殺される未来へと変わってしまい、
ジルコは本編のような懐柔策に打って出ることになったのです。


整理すると、

―可能性の未来①―
誰も干渉していない本来の時間軸では、ジルコはクリスタを殺すことになる。

―可能性の未来②―
しかし、クリスタが未来を視たことで状況は一変、ジルコがクリスタに殺されることに。

―実現した未来―
さらに、ジルコが未来を視たことで再び状況が変わり、
互いに相手を警戒した上で密会に臨む事態となりました。


いずれの未来でも共通しているのは、ジルコとクリスタがドラゴグで戦うという点。

ジルコはサルファー伯爵からの依頼→ハイエナ競売襲撃→ドラゴグへ追跡、
クリスタは東の魔物の討伐依頼、という出来事があることから
二人がドラゴグに入国するのは変わり得なかったと考えられます。

また、ジルコがクリスタに取引を持ち掛けることも同様。
取り引きの結果、彼女の反感を買って交戦に至るのはどの未来も同じようです。



補足は以上となります。

ジルコとクリスタの因縁はどう決着するのか。
次話以降をお楽しみに!




4-070. プロポーズ
https://kakuyomu.jp/works/16817139554490315361/episodes/16817330652080260072

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