この世界の車はシステムが魔導装置に制御されています。例えば「このペダルが踏まれたら発進しろ」みたいな感じで。
車の主な魔導装置は系統で二つに分けることができます。
一つ目はエンジン系統である「魔油供給装置」・「供給制御装置」・「魔油変換装置」・「稼働装置(エンジン)」。
二つ目は制動装置系統である「発進装置(アクセルペダル)」・「停車装置(ブレーキペダル、サイドブレーキ)」・「形態変更装置(D…ドライブ、P…パーキング、N…ニュートラルなど)」。
まず車が動く大雑把な仕組みとしては、魔油を変換装置で魔力にし、その魔力をエンジンに流し込んで車体を動かすというもの。
そして「停車装置」の一部であるサイドブレーキには地球とは違う仕組みがあり、それは本来は渋滞時などの一時停止運用だが、20分程の時間経過でPに入るという安全装置がある。
これは変更可能で、本当に長い渋滞の時いちいち20分おきにPに入られて鬱陶しいという要望があったため変更可能になりました。
この二つの仕組みをクルトは利用して事故を起こします。
まずクルトは供給装置と制御装置にハッキングをして「ある魔法信号を受信したら魔油を供給し続けろ。遮断はするな」という司令に改竄します。
本来なら供給ラインの上限を超えたら自動的に供給口を閉めるのですが、偶に劣化などの原因によりそこがうまく作動しないなどの事故があり、クルトはそれに見せかけたという事です。
次に「自動P形態移行装置」の機能を停止させます。
最後に情報収集で車が使用されない時間帯に合わせて魔法を使って遠隔でDに入れ、サイドブレーキを掛けます。
これにより一見は均衡を保もたれていますが、内部的にはエンジンは起動しているという状態です。
その状態にクルトがある魔力信号を送ると、これらの仕組みにより勝手に発進します。
先程制御装置がうまく働かないという事故があるとありますが、この特徴として「稼働装置(エンジン)がボロボロに破損しているというものがあります。(まぁ、そもそも車は原形留めてないけど。爆発するし)
何故かというとあまりの魔力供給で稼働装置はそれを消費するためフル稼働、結果オーバーヒートを起こします。
もちろんクルトの仕組みも同じような事になるので、「魔力機関の異常による暴走事故」として処理されやすく事件性を疑われにくいというわけです。
どうでしょうか?かなり頑張りました。
これディーゼルランナウェイから着想を得たのですが……事故名変えた方がいいかもですね。また変えときます。
おまけ サイドブレーキを引いただけの一時停止モードというのもあります。
勝手に進まないようにエンジンを低活動状態へと移行させ、ブレーキが優位に立つようにしてます。