第80話『ひび割れた祝福』を更新しました。
美優を監禁した淳が、ついに“本性”を語り始めます。
優しい少年の面影は消え、
身内の魂を差し出し、王を呼び、失踪事件の“中心”にいた者の告白。
「俺の力は“王”のおかげだ」
「この街も、この国すらも、いずれは俺のものになる」
急成長した肉体。ねじれた憤怒。
美優の皮膚に触れる、あの“破れた手”。
そして──拳ひとつでコンクリートを砕く クレーターの衝撃。
美優の胸に初めて芽生える「死ぬかもしれない」という感覚。
恐怖の中、それでも折れない心。
祝福はひび割れ、悪魔の王が目を覚ましつつあります。
どうか、息を呑んで読んでいただければ嬉しいです。
※…写真は舞台の水城市(愛媛県八幡浜市)の夕方のフェリー乗り場。
