水城市で続く失踪事件。
その裏側で──“白い気配”が結界の“縁(ふち)”に触れはじめています。
今日は、美優の部屋で起きた“誰かの視線”の正体に迫る回です。
怖い怪異ではなく、もっと嫌な、
「人間だったら一番まずい」
そんな気配がじわじわと忍び寄ります。
下着姿で着替えていた美優の背中に、
ふ、と貼りつくような憎悪。
なのに、その気配が急に──興味をそらした。
ただ消えるよりも、ずっと怖い沈黙。
そして最後に残ったのは、
揺れてはならない“カーテン”の、微かな動き……。
“家は安全”という前提が崩れ始めた水城。
世界のほころびが静かに音を立てています。
木曜の夜、ぜひ読んでみてください。
物語がいま、また一歩だけ「崩壊」へ近づいています。
