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小説を書けるようになった理由

小説を書いてみたいという夢、というか願望のようなものは高校生の時からありました。

しかし臆病だった私は、様々な理由を付けては何度も少しだけ書いては消して、また少しだけ書いては止めてと、自分は小説を書けないんだと勝手に決めつけて、何時からか諦めていました。

書き方が分からない。
書く時間がない。
そもそも才能がない。

何時しか、そんな言い訳を自分自身に言い聞かせるようになっていました。


今年の9月17日、初めて推しのイベントに行くことにしました。
理由は単純に仕事でストレスが溜まっていたことと、9月16日が私自身の誕生日だったことです。

9月15日が推しの写真集の発売日で、9月16日が私の誕生日、9月17日が写真集のお渡し会イベントで、何となく行ってみようかなと思った訳です。

それまでも四年間ほど彼女(推し)の活動を見てきて、頑張っている姿、苦しんでいる姿、楽しんでいる姿、様々な推しの姿を見てきた「つもり」でいました。

YouTubeやX(Twitter)などを通じて、彼女のビジュアル面での可愛さや綺麗さ、仕事や活動への姿勢や、拘りや生き方などに惹かれたり共感して、彼女を応援していた「つもり」でいたのです。

実際に初めて会うまでは、偶像というか、実在しているのは分かっていた筈なのに、本物の実感では無かったというか……。

結局は、初めて会って漸く彼女が実在する人物で、本当に今まで色々なことに「頑張って」「苦しんで」「楽しんで」いたんだなってことに気付いたのです。

馬鹿みたいな話しですけどね。

それで今更なことですが、私は今まで彼女のように「頑張って」「苦しんで」「楽しんで」いたのだろうかと疑問に思いました。

40歳になり、特に目標や夢も無く、毎日仕事でストレスを溜めて、無自覚でしたが惰性で生きていたことにも自覚しました。

彼女のように『自分の好きなことにもっともっと夢中になりたい』と、今更ながらにそんな当たり前のことに気付いた訳です。

好きな小説を、本当は書いてみたいと思っていたのに、自分自身の言い訳に怯えて諦めていたことも思い出しました。

そうして改めて小説を書いてみようとしたら、今まで書けなかった筈なのに何故か今回は普通に書けるようになっていたのです。



彼女(推し)のお陰で小説を書けるようになったから彼女を好きになったのか、彼女を好きになったあとに小説を書けるようになったから彼女をさらに好きになったのか、答えは出ません(笑

そんな彼女(推し)をモデルにしたヒロインが出るファンタジー小説「Dragon App -ドラゴンアプリ-」は下記のリンクから読めますので、ここまで私の独白に付き合って頂けた方は是非読んでみて下さい。
https://kakuyomu.jp/works/16817330665427622637

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