人生は何があるか分からないから面白い。
人生とは自転車のようなものだ。
人生とは?とネット上で検索をかければそれこそ腐るほど、人生に関する名言が出てくる。
そしてそれを見るたびに自分の人生を振り返る。
あの日あの瞬間の自分の行動が正しかったのかも不安になる。
でも、あの日あの瞬間の選択によって今の僕は成り立っているのだから、それに
「スゥ.......、スゥ........」
隣で静かな寝息を立てる彼女の頬を触れる。温かい。気持ちのいい温もりだ。
また誰かを大切だと思えるようになったのだから今日も僕は我武者羅に前に進み続ける...。
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秋の夕暮れを浴びて少し寂れた色をした教室。
その部屋で生まれたばかりの姿で抱き合う二人。そして、それを見て崩れ落ちる僕...。
「はぁ!」
白い天井。車の走行音。
...最悪な目覚めだ。汗を吸って湿ってしまったシャツを脱ぎ洗濯機に放り込む。
時計を一瞥してみれば一限に出席するにはもう家を出発しなければいけない時間。
仕方なく重い体を動かしパジャマから着替えリュックを手に取り、家を出る。
ああ、日が眩しいな...。
「よう、颯。今日もしけた目してんなぁ~。全く。華の大学生なんだからもっと明るく行こうぜ!」
一限終了後、僕の耳に騒々しい声が降ってくる。とびっきり、暗い目を向けて言ってやる。
「就活」
「そんな遠い未来のことを。まだ大学受験終わったばっかりなんだから」
そう言ってはいるがもう四か月はゆうに経っている。
「じゃあ、明後日が期限のレポート。それと試験。確かお前単位マズイって言っ」
「そんなことはいいんだよ!」
「あっ、そう。じゃあレポート手伝わないからな」
「それだけはお許しを」
盛大なため息を目の前で漏らしてやる。
そんな僕にさも今思い出したという風に、亮、このうるさい僕の数少ない友人は
「あっ、そうそう。お前今日こそ合コン来いよ~」
と最悪の提案をしてくる。
「嫌だ」
「つまんねぇな...。でも安心しろ。今回、お前強制参加だから」
「...何故?」
「お前、この前、俺が出席の用紙出しといてって頼んだときやらなかっただろ」
「...」
言われてみればそんなことを頼まれた気がする。
「ごめん。忘れてた」
「謝って許されるなら警察はいらないんだよなぁ」
「...」
こんなことで一々警察が呼ばれていたら仕事にならないだろ...と思ったがそんなこと口には出さない。
というよりそもそも授業サボったのが悪いのでは?
「だから来ような」
「それ以外で何とか頼む」
「駄目。来い。引っ張ってでも連れていくから」
「ええ...」
こうなったらもう亮が頑固なのは知っている。僕は憂鬱からくる深いため息を再度漏らした...。
夜。
結局、亮に引っ張られるようにして、合コンの店に連れていかれた僕は前の席に座っている女子と目が合ってしまった。
「秋華...」
「あっ、颯くん...」
「ん?なんだなんだ?お前ら知り合い?」
「...」
とっとと僕はこの場を去ろうと立ち上がろうとする。
そんな僕の手を秋華が掴んでくる。
「ねぇ、颯くん...。あの時のことはごめんね...。あのさ...、もう一度やり直さない?」
ふざけているのか?そう思って秋華の目を見つめる。
ただそこから読み取れるのは純粋な申し訳なさと必死さだった。
いや、この目を信じてはいけない。だってあの時だって...。
「えっ?颯、お前彼女いたの?」
そう尋ねたきた亮にいい機会とばかりに真実を話してやる。
「元な...。今となっては僕に悪夢をもたらした、裏切り者でしかないから」
亮の頭に?マークが浮かんだ。
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どうもいつもお世話になっております。
最近、自分というのを見失いかけている気がしたのと、とある方の文章を読んで書きたくなったのでなんとなく文字を打ち込んでみました。
なんなんでしょうね...。
もう分からなくなってきた...。
気が向いたら改稿の上、ネット社会に放り込みます。一応感想くださいとだけ。