作家だろうが絵師だろうが、決してしてはならないことです。
なんと言うか、説明以前の問題だと思っていたのですが……
実はとあるユーザーが生成AI画像と偽って、SNSで見かけたイラストを無断転載していることが発覚しました。
私が無断転載が問題になっていると知ったのは昨日のお昼すぎです。
私はその際に彼の言い分を信じて、「一刻も早く謝罪して事情を説明するように」と勧めました。
薄々お察しでしょうが、最初の生成AI利用についての謝罪文を提案したのは私です。
おそらく、そのせいで彼の心理に逃げ道を作ってしまい、嘘に嘘を重ねてしまう一因になったことでしょう。
余計に混乱を招くようなことをしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
イラストの作者である龍美狂平様およびご心配をおかけした皆様に心よりお詫び申し上げます。
私にとって信じ難かったのは、無断転載をしたのが私の初めての作品に最初に感想を寄せてくださった方だったことです。
それから3年半、ずっと親身になって頂いていたため、彼が無断転載などというとんでもない事をした上、ずっと嘘をついて誤魔化すとはとても思えなかった……というよりは思いたくありませんでした。
その気持ちが判断力を鈍らせ、誤った選択をしてしまったのだと思います。
本当に申し訳なく思っています。
私が件のイラストを最初に見せられたのは今年の春だったと思います。
その時は「生成AIアプリで作成した特定の漫画家風のイラスト」と説明され、「著作権の侵害になる可能性があるので、決してSNSや投稿サイトに出してはいけない」と何度も何度も繰り返し申し上げましたが、聞く耳を持っていただけませんでした。
(何度か友人にボヤいたログが残っているので、おそらく3月から5月にかけて複数回お話したはずです。結局、私は半年以上ずっと嘘をつかれていたことになります)
正直、当時はなぜそのイラストを掲載することに固執するのか、私には全く理解できなかったのが本音です。
字書きの本文は字書き。
イラストも手がける人が自身の作品にこだわるならいざ知らず、プログラムに簡単な命令をしただけで自動生成させたままの「自分の作品ではないデータ」の掲載に意味があるとは思えなかったのです。
しかし、生成AIユーザーにはアプリに出力させたデータを「自分の作った自分の作品」と認識していて、権利侵害の可能性を指摘されても意味を理解したがらない人がいるので、最後は諦めて何も言わなくなってしまいました。
この時に疑問を持ってイラストをよく確認すべきだったと思います。
(私は生成AIイラストがあまり好きではないので、アプリで生成させたままのデータと聞いてサムネをチラッと見るに留めてしまい、きちんと細部まで見ていませんでした。改めて拝見したところ、視線や指先の表現、髪や背景の描き込みなどのAIでは再現できない描写から、明らかにAI画ではないことがわかります。作者様には二重の意味で失礼なことをしてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです)
問題のイラストは転載元とバイナリデータまで完全一致していたとのことで、言い訳の余地は全くありません。
私がその時点でよく確認していれば被害が防げたのかもしれないと思うと、作者様に申し訳なくてたまりません。
改めて龍美狂平様に心よりお詫び申し上げます。
昨日深夜、勤務明けに事実を知らされてかなりショックを受けています。
乱文のほどどうかご容赦くださいませ。