第14回HJ文庫大賞で銀賞を受賞 『転生で得たスキルがFランクだったが、前世で助けた動物たちが神獣になって恩返しにきてくれた~もふもふハーレムで成り上がり~』が、ガガガ文庫様より発売中! 『魔帝教師と従属少女の背徳契約』が、HJ文庫様より発売中!
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
夢追いかけ人に転生しました
夢みがちな子供がそのまま大人になったような私。 平々凡々な人生を送って来たけれど、自分の心を満たす『何か』が欲しくてこの小説を書き始めました。 燃えるような恋をする年はとうに過ぎてしまいましたが、今でしか書けない『恋のカタチ』を書いていきたいと思います。 基本Happy Endが好きなので、読み終わった後『ほんわか』するようなお話になっています。 どうぞよろしくお願いします。