平素より拙作をお読みいただき、誠にありがとうございます。
この度、拙作「誰か、異世界転生した『俺』を殺してください」は、先ほど公開した最新話をもちまして無事完結いたしましたことをご報告いたします。
本作は「カクヨム10テーマ小説コンテスト」参加用として執筆したものではありますが、
プロット自体は随分前から書きかけのまま放置していたものでした。
まず最初に申し上げておきたいのですが、私はこの作品を「ミステリ」とは考えておりません。
あくまでも「異世界ファンタジー」です。
ミステリ作品を読んでいて常々思うのですが、
ミスリードや欺瞞に振り回されながらも、最終的には主人公サイドが華麗に謎を解き明かす――そうした様式美が多くの作品にはあります。
途中で噛ませ役が妙な推理を披露したり、道化のように場をかき乱したりすることもありますが、
最終的には探偵役がズバッと真相を語る。それがミステリの醍醐味であり、責務でもあるのでしょう。
では、その推理がすべて間違っていたらどうなるのか。
読者が謎だと思っていたものが、実は最初から存在せず、
探偵役の推理はすべて空回り。
物語はミステリ調で進むのに、最後の最後で全部を台無しにする――。
それはもはやミステリではありません。
私なら憤慨するでしょう。(思い当たる作品がいくつかありますが……)
だからこそ、私は本作をミステリとは呼びません。
謎はありますし、解決もします。
しかしそれはミステリにおける謎ではありません。
そもそもの観点が違うのです。
あまり深く考える必要もありません。
読者の皆さまにとって、
最後には笑い飛ばしていただけるような作品であれば幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。