作家として生き、作者として死ぬ。 ■R6.3/1 愛され作家新星賞選出 ■R6.8/21『トバリの三月』商業連載開始 ※過去に投稿された限定ノートは一定期間を過ぎると削除する場合があります。
読み専から書く方もデビューしました。まだまだ未熟で稚拙な作品ですが、楽しんでもらえたら幸いです。社会人として働きながらの執筆ですが、仕事の息抜きも含めて日々楽しく書いています。 フォローやいいねされると大人でありながら歓喜して喜びます。サポートも増えたら限定のお話なんかもしてみたいです。こんな自分ですが、ぜひ読みに来てもらえると嬉しいです。フォローや応援コメントあれば、必ずフォロー返しに返信しますのでより良い作品に、なるよう皆さんからのコメント待っています
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
いばらきの、と申します。 主に小説家になろうでお話書いてます。 本も何冊か出てます。 よろしくお願いします。 【小説家になろうマイページ】 https://mypage.syosetu.com/252897/ 【連絡先】 kinoibarakino@gmailドットコム
なろう→https://mypage.syosetu.com/1464627/