• 異世界ファンタジー

『丁鳩』

一度は完結させた、『ファムータル後日談~終焉~』ですが。

最後の丁鳩のシーンが、何度書き直しても納得いかず、頻繁に直しています。

作中でも、礼竜の行動に振り回され、礼竜を守るために必死になっていたことが、ずっと出ていますが……。
ていうか、丁鳩が好きな人から見れば、負担かけまくっている礼竜が目の上の瘤でしょう。

あとがきにも書いてありますが、実は、私の好みのどストライクなキャラで、おそらく、彼が主役だと『メアリー・スー症候群』の典型になったり、シナリオ崩壊したりしたでしょう。
故に、サブキャラの位置に居たわけです。

個人的な思い入れは、一番です。

礼竜は、はっきり言って、銀髪は好きですが、それ以外(可愛らしい容姿のベタ甘えの弟キャラ)は、私なら投げています。本当に、丁鳩に苦労をかけて申し訳なかったです。

まあ、投げないお兄ちゃん役ということで、本当に、ストーリー進行上も負担をかけてしまって、私も散々利用してしまって、申し訳なかった。

礼竜は、本当に、丁鳩が居なかったら生きていなかったと思います。
続編でも、礼竜に振り回される丁鳩に、本当に苦労をかけました。

丁鳩にとっては、礼竜の笑顔がなくなることが何より恐ろしかったようですが。

丁鳩がいつの間にかどこかに置いてきてしまった、『自分を愛する』という当たり前のこと。
それをいかに取り戻すか、最後の短いシーンで頑張っているのですが……。

はっきり言って、何度書いても納得できず、その後も弄りまくっています。
前に、大好きな歴史恋愛小説作家の榛名しおり先生が仰っていましたが、「〆切があるから原稿として形になる。〆切がなかったら、直してばっかりで完成しない」という言葉を、ひしひしと感じています。
(榛名しおり先生も、noteで、もう目が悪くなって原稿を打てないとおっしゃっていたので、新作はもう見られないでしょうが)

責任感と義務感を絵に描いたような、苦労性の性格。自分のことは後回し。
こういうキャラにしてしまった責任は、ひしひしと感じています。

その後の丁鳩がどうなったか、続編でも書こうかとも思ったのですが……。
うん。今回書いた分で、設定裏設定出し尽くし、丁鳩を主役に小話というのもネタ切れで……。

ネタができたら、書くかもです。
とにかく、最後のシーンだけでは、足りない自覚はありますので。

小話ができなくても、最終ページのあとに、数年後という形で書こうかな?
絶賛迷い中です。

まあ、置いて行かれるほうの身にもなれ、と、礼竜には言いたいです。

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