第7話から、この作品は“第二章”に突入します。
ここから、秀吉が天下人に向けて歩んでいくことになりますが、それに向けて、一つ大きく変わることがあります。
それは、施薬院の立ち位置です。
これまで施薬院は、秀吉の太鼓持ち的スタンスで秀吉と対話を繰り返してきました。
しかし、この作品以降は、少しずつ秀吉に対して“疑問”を挟むようになります。
施薬院の“疑問”を通じて、秀吉の思想とその限界を表現することを試みています。
ビジネスの世界においても、中々上司に対して、反論できない場合でも、この施薬院のスタンスは役に立つのではと考えています。
あと、この話から本能寺に向けてストーリーが進んでいきますが、私の書く光秀は、自らの意思で謀反を起こした設定にしています。
色々な解釈があることは分かっていますが、私の考えでは、黒幕説には、現実性はないと考えています。
何故なら、これまたビジネスの観点から見ると、そのような黒幕の思い通りに物事は進まないからです。
黒幕のように人を動かすことはおろか、単純なお願いでさえ、ままならないのが現実です。
それゆえ、この作品では光秀がどうして“ルビコン川”を渡る決意をしたのかということに焦点を当てたため、長い対話となりました。
この作品を通じて、歴史を“構造としてみるということはどういうことか”を感じていただければ嬉しいです。