Shojinmeat ProjectとしてCOMITIA 156に出展する私ですが、「インビトロポファジー」というSFサイコスリラーものを連載しています。本当はがっつりホラーを書きたかったんですが、ホラーって露骨な演出入れると冷めるんですよね。なのでそういうのをあえて避けたらホラーというよりスリラーになりました(ボディホラーは名乗れるかも)。
バイオテクノロジーの可能性は今のところ無限です。ゆえにSFホラーらしいインモラルなことも描写できます。そこに挑戦したかったのが今回の処女作です。
キャッチコピーの通り、生きている人間から組織片を採取してそれを培養したなら、その培養肉を食べることは脱法的なカニバリズムになり得るのではないか。ある種のセクシュアリティ、生殖主義を逸脱した愛の形になり得るのではないか。そして、主人公がどんな数奇な運命を辿るのか。道徳とは、生命倫理とは、を読者に問う形にしました。作中に登場しますが、クローネンバーグ監督のSFにかなり影響を受けています。アンチヴァイラルとかまさに。
話自体は色んなベクトルの怖いに全振りしているし、ピーキーな設定なので絶対大衆受けしないジャンルなんですが皆さん応援よろしくお願いいたします。
Shojinmeat Projectは本来、細胞農業を研究するライフサイエンス同人サークルで、ワークショップやトークショーのイベントのたびに培養人肉は可能かという質問を受けるんです。理論的にも技術的にも可能です。ただ世間体がそれを良しとするか否かなんです。なので、ある答えの一つとしてこの小説が生まれました。物語は完全に筆者である私の考えに依存しています。物語を通して読者のみなさんと対話できたらなと思います。
そういやCOMITIA 156では製本して頒布したり編集部の懐に売り込みに行くので、そのための装丁をChat GPTを使って生成してみました。ネット小説の文章のAI生成は邪道ですけど装丁は許してね。イメージは村上龍のイン・ザ・ミソスープです。