今回配信を以て『vs,SJK』は無事完結致しました。
ここまで付き合ってくれた読者様には、真に感謝申し上げます。
本当に有難うございました。
読んで頂けると御解りになると思いますが、本作は総てに於いて『闇暦』とは真逆のスタンスで書いたものです。
テーマやメッセージ性よりは一過性の娯楽として特化しており、製作スタンスも、ある程度物語プロットを敷いて書かれる『闇暦』とは逆にノープロット&ノープランで書き綴った作品です。
ただ
『バカバカしくも明るく楽しい作風』
『初心者でも身近な感覚で直感的に楽しめるおおらかなSF』
『文章媒体でもギャグ漫画と同感覚で笑わせられるか』
という3要素だけは念頭に置いていました。
私は、この自己路線を『FSF(Fuzzy Scence Fiction/ファジーSF)』と命名しました。
つまり「本来〈SF〉は科学論オタにだけ特化したマニアックな選民娯楽ではなく、老若男女に広く門を開いた大衆向け通俗娯楽だ!」という意向であり、近年の風潮〈ハードSF至上主義〉へのアンチテーゼとして着手した作風です(注:私自身は〈ハードSF〉も〈古典SF〉も好きですよ?)。
だから、科学的理詰めをしながらも〝感覚的に把握した〟でいいと思っています(マドカの台詞「小難しい理論武装を剥げば、物事の真理なんてこんなモンだ」です)。
現在は『vs,SJK』の遺伝子を継いだスペースオペラ『G-MoMo~銀暦少女モモ~』を後続連載中。
『闇暦』の対極となる〝もうひとつの柱〟として『FSF 』を展開しています。
まぁ、そういった意向で書いた作品なので、メッセージ的な読後感よりも、読んでくれた方が「マドカと遊んでいるみたいで楽しかった」と感じて頂けたのなら、作者的には『成功』したのだと思います。
さて、本来なら後続作品『G-MoMo』を展開すべきなのですが……スミマセン、まだそこまで連載が進んでおりませんので当面見送りです。
しばらくは『闇暦』にだけ絞られますが御容赦下さい。
本家サイトにて連載していた当時から、どうしても『闇暦』より支持の低い本作なのですが、楽しみにして頂けた読者様がいらしたなら(そして明るく笑って頂けたのなら)嬉しく思います。
本作及びマドカ達を御支持下さった読者様、重々本当に有難うございました。
m(_ _)m