物語を書いていると、不思議な感覚になることがあります。
誰もいない部屋で書いているのに、
誰かに向かって書いている気がするのです。
でも、その誰かは見えません。
本当に届いているのかも分からない。
ただ、信じて書き続けるしかありません。
そんな中で、初めてレビューをいただきました。
そこには物語の感想だけではなく、
湊太のこと、
栞のこと、
世界観のこと、
そして「名前を呼ぶ」というテーマのことが書かれていました。
読み終えた時、嬉しいという言葉だけでは足りない気持ちになりました。
ああ、この物語は届いていたんだ。
そう思ったのです。
「春の終わりに、君の名前を呼ぶ」は、
私の手の中で生まれました。
けれど今はもう、
読者さんの中にも存在しています。
見つけてもらえた。
読んでもらえた。
想いを受け取ってもらえた。
それがこんなにもあたたかくて、
こんなにも幸せなことだとは知りませんでした。
だから今夜は、
物語にこう伝えたいと思います。
見つけてもらえたね。
良かったね。
そして、世の中に出てくれてありがとう。