第24話「ノクスコアと(つきよいのみこ)、紫乃のめぐる月霧」を公開しました。
太平洋の向こう、闇に閉ざされた施設の中で——
エリーは、ひとつの黒い石と向き合っています。
「ノクスコア」と呼ばれる、次元の外から流れ込むエネルギー体。
その頃、影の底に沈む紫乃は、地上の異変を見ていました。
フランス館の前で咲き続ける、黒い薔薇。
本来交わるはずのない月霧と影を、花の奥で軋み合わせる、未知の存在。
空に、薄い裂け目が走る。
その向こうに浮かぶのは——ルナリアの、影をまとった月。
底に沈みながら、それでも紫乃は、月霧を送り続けています。
翔太へ、もえへ、奏斗へ、たくみへ、すみれへ。
影を倒した先で、月霧は若者たちの想いに磨かれ、紫乃のもとへ還ってくる。
——あの子たちが戦っているうちは、私も、戦える。
地球とルナリア、二つの世界をめぐる「ノクスコア」と「月霧」。
今回は、二つの発見が東西で同時進行する回です。
🌙更新:毎週 火曜・日曜
第24話、お楽しみください。
https://kakuyomu.jp/my/works/2912051595686095446
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【追記1】同日、番外編も公開しました
24話と並んで、番外編「[番外編] 桔梗、次元を渡る ── 紫乃の遥かなる過去」も公開しています。
カウンターに飾られた桔梗の花から、紫乃の遥かなる過去へ――
ルナリアの神楽殿で、女神セレナが顕現した、あの夜の物語です。
紫乃のかんざしに今も残る、深いひびの理由。
もえの祖母・リュミエル「光の女王」の正体。
本編で時折ほのめかされてきた紫乃の過去のひとかけらが、ここで初めて文字になります。
本編とは独立した一話完結の物語ですので、お時間のあるときにぜひ。
【追記2】番外編をもう一つ公開しました。
24話と並んで、番外編「【番外編】ウォールデン池の傘」も公開しています。
舞台はアメリカ、ソローの愛したウォールデン池のほとり――
雨の降る六月の日曜日、ある植物学者と、幼い少女の物語です。
庭に埋まっていた傘の、ゆくえ。
ピンクの蘭にまつわる、遠い世界の記憶。
そして、雨の森を抜けた先で少女の肩に止まっていた、見知らぬ小鳥の正体。
本編で語られていない、あの人物のずっと若かりし頃のひとときが、ここで初めて文字になります。
本編とは独立した一話完結の物語ですので、お時間のあるときにぜひ。