今日は第39話「紫乃、降り立つ」を公開しました。
第19話「紫乃沈む」から、ずっと書きたかった回です。
黒い薔薇の檻に囚われた紫乃のもとへ、もえと中村がたどり着きます。
けれど、アウラは底をつき、月霧のかけらもない。
そこで中村が引いてしまった、一本のレバー──
いつも肝心なところでしくじってしまう男の、その手が、
月へ続くただひとつの窓を開くことになります。
そして、遠い月の底から届く、白銀の光。
翔太の気も、奏斗の気も、もえのアウラも、この長い夜に三人が振り絞ってきたものは、消えていなかった。ぜんぶ、めぐって、還ってくる──月霧は「循環」する力なのだと、いちばん書きたかった回でもあります。
目を開けた紫乃が、最初に誰へ言葉をかけるのか。
そこも、ぜひ読んでいただきたいところです。
さあ、お返しの時間です。続きは次話で。
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