全クラスの文化祭実行委員による初ミーティング当日、放課後になると教室ではいつものように色々な会話が飛び交っていた。いつもなら慣れているはずの雰囲気にも緊張からかいつもよりうるさく感じた。そんな時でも、井口、田中、矢部の3人はいつものように僕に話しかけてくる。「今日のミーティング頑張れよ」「山田ミクともちゃんと話せよ」と言うと、昨日カラオケで僕と山田ミクが同じタイミングで入れた曲を口づさみながら帰っていった。そんなあいつらの背中はいつもより楽しそうで、いつもより仲がいいように見えた。そんな3人が何処か羨ましく思い、3人が帰っていくのを窓から見ていると、矢部と井口はいつものようにカラオケ方面に、田中だけは逆方向に向かう。その先に立っていたのは花咲サクラだった。それを見た瞬間、昨日のカラオケで田中が僕に言った「恋始まってんじゃん」という言葉が蘇る。田中、お前も恋始まってんじゃん。
ミーティングの時間も近くな